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カテゴリ:水
水に興味を持ち始め、水についていろいろと調べてゆくうちに 水にまつわる問題もいろいろと見え始めてきたけれど、 今回はちょっと逆戻りして、水に関する基礎知識と言える用語に関して、 少しまとめておきたいと思います。 水の話をするときに、必ずと言って良いほどに出てくる言葉と言うと 「硬度(硬水・軟水)」「pH(酸性・アルカリ性)」が代表的です。 しかし、この言葉って解っている様で実はよく解っていなかったり・・・。 (私は完全そうでした) 「硬度」ってなに? 水の硬度は・・・ 水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって、 量が多ければ硬い水(硬水)、少なければ軟らかい水(軟水)と言うこと なのだそうですが・・・ この硬度を知る事で何が解るのかと言うと、水の純粋度を尺度的に理解する 事ができると言うのが、この硬度と言うもの・・・。 硬度は計算によって導き出すのですが、計算方法はとっても簡単! 水を買うと成分表示があるので、そこから数字を持ってくれば誰でも知る事ができます。 成分表示は水1リットルあたりの含有量をmg単位で表示しています。 硬度=2.5×カルシウム(mg/L)+4×マグネシウム(mg/L) 私の手元にちょうどローソンで買ったオーストラリアのアクアクィーンと言う ミネラルウォーターがあるので、硬度を計算してみると、 2.5×0.98mg/L + 4×2.0mg/L = 10.45 となるので、 この水の硬度は「10.45」 と言うことになります。 でも、この硬度数はカルシウムとマグネシウムだけの量で計算されているので、 本当の純粋度ではないのですが、何故か水の世界ではこの2つの物質だけを 計算して硬度を導き出すのが慣例となっています。 では、このカルシウムとマグネシウムですが、どのように人に役立つでしょう? カルシウムは骨や歯に元になると言うのはよく知られています。 その他に精神安定の効果があります。また、不眠症にも効くそうです。 マグネシウムはカルシウムと同様に歯や骨に含まれる成分です。 また、体内の酸素の働きを促進し、血管壁へのカルシウムの沈着を防ぎ 腎臓や肝臓の結石防ぐ効果があると言われています。 味はマグネシウムがカルシウムより多くなると苦味がでてくるようです。 「pH」ってなに? これは物質の酸性とアルカリ性の度合いを示す尺度で、 pHには0~14まで段階があって、pH7が中性となり、 これより下が酸性、上がアルカリ性と言う事になります。 ちなみに、pHはラテン語のpounds Hydrogeniiの略で、 poundsはポンド(重さ)で、Hydrogeniiは水素と言う意味で、 化学的には水素指数の略号がpHです。 私達が飲んだり食べたりする物には、酸性やアルカリ性のものがあります。 栄養学的には酸性とかアルカリ性といわれている食物は、 その食物そのものが酸性、アルカリ性ということでなくて、 それらの食物を摂取して体内で酸性・アルカリ性のどちらを示すかで 酸性食品とか、アルカリ性食品と言います。 ですから、それ自体は酸っぱく酸性の梅干は、アルカリ性食品と言われ、 肉などのアルカリ性の物は、酸性食品と言うことになります。 何だかややこしい話ですね!? 人間の体は、アルカリ性の物を沢山食べても、またその逆の場合でも、 常にpH値は7.4前後に保たれるようになっています。 ですから、幾ら体に良いと言われているからと言ってアルカリ性食品を 多量に摂取しても、実際には不要なアルカリ成分は全て排出されてしまいます。 この逆も同じ事です。 ですから、食事はバランスが大切で、一般に言われるアルカリ性食品を 多く摂った方が良いと言う風説は、近代になって日本人が肉をたくさん食べ始めた ことがきっかけで、そのバランスをとるためにアルカリ食品を多く摂った方が良いと 言われ始めただけの話。実は体は過剰に摂取した酸成分を自然に排出しているので、 普段からアルカリ性食品を多く摂ることは、実はあまり意味がありません。 水の世界でよく使われる「硬度とpH」ですが、 では、私達にとっては、どんな硬度とpHの水が良いのか? 日本人は古来から軟水に慣れ親しんでいますから、 日本人の体には硬度の低い水が自然に吸収作用すると考えられます。 逆に硬度の高い水は拒絶反応を起こしてしまい、腹痛や下痢の症状が出たり、 体に大きな負担を掛けてしまい、体に良い事はありません。 pHについては、先にも触れたように人は弱アルカリ性を保持しています。 人体がpH7.4前後ですから、水自体も同程度の弱アルカリ性の物が理想的ですが、 実際には、体内のその時のバランス状態によっては弱酸性の方が良い時もあり、 弱アルカリから弱酸の間の物が良いのではないでしょうか。 ヨーロッパのミネラルウォーターで硬度の高いものを美容に良いと言って常飲し、 お腹を下していると言うのをよく耳にしますが、これは大きな間違いです。 水を多く飲むことは美容にも健康にも良いと言われますが、 それは水分補給と言う意味で、代謝される量を常に補うと言う意味です。 1日に成人は2リットル水を飲むと良いと言われていますが、 お腹を下すための2リットルではありません・・・お間違えの無いように・・・。 ![]() 体に良い水とは・・・ 1)有害物質を含んでいないこと。(あたりまえですね!) 2)pHが弱アルカリ性から弱酸性のものであること。(極端に酸・アルカリの物は×) 3)硬度が高すぎないもの。(日本人は軟水がお勧め) ・・・とまあ、こんな感じになると言う事ですね。 ![]() ![]()
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Last updated
2006.06.06 11:00:49
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