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カテゴリ:水
水のことをいろいろ調べるうちに、私が感じた事は、 水は私達の生活に、いろいろなところで大きく影響を及ぼしている と言う事に気付いたことです。 水なんてどうでもいいことじゃない・・・ そんなこと気にしてもしょうがない・・・ この辺の水は昔からキレイだから大丈夫・・・ ちょっと気になるから浄水器つけたし・・・ 飲む水だけはミネラルウォーターにしてる・・・ などなど、いろいろと人の水に対する関心も様々です。 しかし、前にもお話したように、人の体の約60%~80%は水でできているのです。 私達の生命の源が水であって、人はその水を1日に約2リットル以上も代謝排泄し、 それを補うために飲料水や様々な食物から新たに体内に取り込んでいると言う、 水の循環サイクルが存在しているのです。 人は呼吸を意識的にはしていません。ですから、空気に対して非常に無関心です。 しかし、喉が渇く、水が飲みたいと思う・・・と言うように、水は意識的に摂取します。 意識的に摂取していても、直接水ではなく、お茶やコーヒー、ジュースと言った 直接、水道水ではないものから多くの場合摂っているために、割と無関心なのです。 しかし、ここに大きな落とし穴があることに私は気付いたのです。 近年、健康ブームとも言える状況で、食物から運動まで、様々なものが取り上げられ、 テレビの代表格では「みのもんた」さんの番組で取り上げられた物は、翌日スーパー では完売の嵐!一時的に品薄が続き、日本の流通に大きな影響まで与えています。 しかし、これらのテレビ番組でも水をテーマに取り上げようとはしません。 生活の中で一番大量に体の中に取り入れられているにも関わらずです。 ここから先は私の体験的仮説ですが、 私はアトピー性皮膚炎(以下、アトピー)を子供の頃から持っています。 このアトピーは、その原因が特定されていない皮膚病として、 現在でもコレと言った完全な治療法は確立されていません。 何故でしょうか? それは、原因となる物が特定されていないからです。 どんな病気も、その病気の原因となるものを特定し、それを改善することで 病気の治療は行われます。アレルギー反応の場合には、その元となるものの 摂取を止めるとか、生活習慣病なら、生活習慣を改めるなど、 問題を改善する事によって病気は治癒の方向に向かってゆきます。 しかし、アトピーになっている人の殆どが、 その発生源が特定できないままでいます。 私は自分自身が幼少の頃から、 何故こんな風になるんだろうと悩み続けてきたこともあって、 とても関心が高かったわけですが、 私の中での結論は アトピーの発生理由は複合的な原因であるということ、 更に個人差が激しく、外見的な症状が同じでも、 発症理由や悪化の理由は多岐にわたるからだと思うのです。 更に・・・ 人は年をとるにつれて、生活のスタイルが変化してゆきます。 それに伴って、飲む物や食べる物だけでなく、住む場所や 周囲の環境、その他さまざまなものも変化してゆきます。 これによって、子供の頃にはアトピーが激しかったのに、 成長するにつれて、その症状が改善される人や、 その逆に、生活が変わったために、発症する人、 忘れた頃にまた発症する人が居たりするのだと思うのです。 その中で大きなウエイトを占めるのが、 水(食物に含まれるものも含む)だと思うのです。 アトピーの多くはある年代層以降に爆発的に増えている皮膚病です。 昭和ヒトケタから終戦前までに生まれた、私の両親などの年代には 非常に少ない病気だと思います。 しかし、この年代の両親から生まれた子供以降でアトピーは見られるようになり、 更に、それ以降の年代では増加傾向にあると思います。 その理由は、生まれた時の水環境が大きな影響を与えていると思うのです。 子供をつくっている大人は、幼少時代をキレイな水環境で過ごしています。 今よりも時代背景として水事情は良かった筈です。 水道がきちんと整備されていなくても、地下水が汚染されていない時代の 人達ですから、井戸水や所によっては川の水を飲んでも問題が無かったです。 しかし、これらの健康な親から生まれた子供でも、親が都会生活を始め、 水質の悪いところに移り住み、そこで子供ができた場合、 その子供は、親からの遺伝的な性質よりも、悪い水の影響を胎児の頃から 受け始めるために、生まれてから発症するケースが非常に多いのだと思います。 赤ちゃんは成長段階で、生理活動を大人の何倍も行うために、 大量の水を要します。しかし、これはお母さんの体内で胎児として芽生えた時から 水の影響を受け始めているはずです。 俗説ですが、人は元々、ある程度の化学物質や毒素などを許容し 処理する能力があると言われていますが、この能力は器に水を注ぐように 器の量を超えてしまうと発症してしまうそうです。 しかし、同じ所で同じように暮らしていても、病気を発症しない人も居ます。 それはそれぞれ器の大きさに個人差があるからであり、 元々、器の小さな人は早くから発症してしまうだけのことだと思うのです。 水の場合、様々な問題をこれまでにも取り上げてきましたが、 水道水を飲むと言う事を取り上げても、同じ町の同じ水道水を飲んでいても、 その人の家がマンションなのかアパートなのか一戸建ての家なのか、 更に、水道管は塩ビなのか鉄なのか鉛なのかでも、全く違ってきてしまいます。 更に、その水を直接飲んでいるのか?汲み置きした水か?煮沸したか? などなど、水の使い方も家によっても異なります。 煮沸すればカルキーが抜けると言って、沸騰させた湯冷ましを飲むことが 一時的に流行りましたが、カルキーは抜けても塩素から発生するトリハロメンタン の存在を私達は長い間知らずに、短時間煮沸でトリハロメタンを何倍にも活性化 させてしまい、そんな水を長年飲んでしまっている場合も多いのです。 体に良いと思ってやっていたことも、全く逆効果だったと言う事です。 また、特に私達の年代以前の人は「水は買う物ではない」と思っていますが、 その反面では高度成長期で環境汚染が最も激しい時代でもあり、 水道水の水質悪化も一番激しかった時代でもあり、水道施設が急速に整備された時代 でもあるにも関わらず、鉛の水道管は水道施設を長年維持するには非常に良いと 言う事から、非常に多く用いられていました。 水質の悪化で塩素の大量投入によりトリハロメタンが発生しているのを知らずに、 カルキを飛ばす目的だけで湯冷ましや、ぬるま湯で粉ミルクを飲んでいた子供には アトピーが非常に多いではないかと思います。 アトピーが改善したと言う人の多くが、生活の場所を移ったという人に多く、 私の子供頃には、海水療法と言う、アトピーの子供を田舎のきれいな海で 遊ばせながら治療すると言う民間療法も流行りましたが、そうするために、 田舎の海のある町に家族ごと転居した人に症状が改善し、治ったと言う人も 多かったように思います。 今から思えば海の影響がアトピーに良いだけではなく、おそらくその地域の 飲料水が良かったのではないかと感じるのです。 アトピーだけでなく、良質な水が多く汚染されていない地域は 長寿傾向でもあると言う事からも、水は人に大きく影響していると 言えると思います。 離島に長寿の町が多いのは、正にその一番の例で、 更に離島では食べ物の多くを自給に頼っているところも多く、 自給率の高い島では、長寿傾向にあるようです。 これも、食物を飼育栽培するための水が良質であると言う事が 大きく影響していると思います。 勿論、このような小さな島で自分が食べる分だけの食物を飼育栽培 するのに、農薬などを大量に使用しているところは無いと思います。 ある程度の規模の島で、自給率の高い、更に農薬の使用などが少ない、 化学薬品や工業の施設が無いなど、水を汚染する原因の少ない島は、 おそらく飲料水も非常に良質であることが考えられ、 それが長寿の秘訣になっているのだと思います。 胎児期や乳幼児期の人に対しての水は、その子の人生を大きく左右すると 私は思います。 更に、皮膚病の人で、何をやっても改善しないと言う人は、 積極的に水を変えてみることを試すべきだと思います。 高い医療費を支払っても、なかなか治らないなら、 水を購入したり、高い浄水器を購入しても、治る可能性と健康を思えば、 そんな物は大した出費ではないはずです。 私の場合には、神戸から大人になって横浜に移り住み、 いわゆる、ずっと都会生活者ですから、おそらく水道水の水質は良くない 地域を渡り歩いていると言っても良いかもしれません。 また、子供の頃は水道水を飲むのはあたりまえ。 その習慣が大人になっても引き続いていましたから、 約30年近くは、家で浄水すると言う事が無い生活を続けてきました。 更に、私はお茶好きでもあるので、独身で一人暮らしの時代は 夏場は水出しの麦茶を多用していましたが、この頃にアトピーが子供頃より 悪化していた時期があったように思います。 今は私は42歳ですが、妻と結婚して5年になります。 妻は横浜の水は不味いと言う事で、浄水器を使い始め、 それだけでは納得してくれない妻のために水も購入するようになってから、 手足の関節部に出るアトピーは完全になくなりました。 しかし、アトピーっぽい症状がときたま出る事があるのです。 それは、長期の旅行中です。 私は長期旅行が多く、長期になるとどうしても行く先々の水を そのまま飲むことが、以前は思い起こせば多かったです。 その時に出始めるのです。 間接部の痒み・・・。 大人になって、免疫力ができたとか、強くなって治った? と思っていたにも関わらず、「あれ!?・・・」と言う事もたまにありました。 今は収入面も多くなり、生活にも余裕が出てきた事から、 水は完璧に外でも買うようになりましたし、水道水を飲むことは ほぼ完全になくなりました。アトピーも出ません。 やはり、水の影響は大きいのだと、私は感じます。 私の仮説は、わけの解らない病気なら、先ず水を変えてみると言う事です。 特に体内水分量の多い、また生理活動の激しい若年になればなるほど、 その傾向は強いのではないかと私は思います。 ![]() 水、やっぱり大切です。
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Last updated
2006.06.19 21:31:05
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