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2010年07月05日
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久々に、熱心に読んだ。

『 鳩山由紀夫首相が辞任し、あわただしく菅直人新内閣が誕生した。基地問題の処理を誤って、支持率が急落し、これでは参院選は戦えないということで「表紙の付け替え」がなされたというのが一般的な見方のようである。
 だが、沖縄の基地問題は戦後65年間の対米外交の「負債」である。問題をここまでややこしくしたのは歴代自民党政権であり、自民党議員が普天間問題について鳩山前首相の不手際を批判するのは話の節目が違うと私は思う。それでもメディアはもっぱら前首相の食言だけを難じていた。そして「責任を取って早く辞任しろ」と書きたてた後には「政権放り出しとは無責任」と書いていた。
 政権末期にメディアの報じる内閣支持率は急落していたが、一方でツイッターなどの「ミドルメディア」ではメディアの安易で非理論的な報道姿勢を強く批判し、むしろ首相を支持する言説があちこちに見られた。マスメディアは「民意」を伝えているのか、それとも「民意」を誘導しようとしているのか、どちらなのか。
 マスメディアとミドルメディアの温度差はいま急速に拡がりつつある。ミドルメディアの伝える情報や分析の信頼性の方がマスメディアのそれよりも高いと言う評価が定着したときにマスメディアの歴史的役割は終わる。その危機感はメディアの当事者からはまだ感じられない。』(内田樹『マスとミドルの間に』2010.6.21)

『 参院選はたぶんあまり盛り上らないと思う。民主党は「看板」を付け替えて支持率のV字回復をはかるが、議席数は減らすだろう。だが、対する自民党にも党勢回復の手立てがない。第三極は浮動票頼みだが、争点が無ければ、「風」も吹かない。何より気になるのは、静かな声で、穏やかに政治を語る候補者がどこにも見当たらないことである。みな、不機嫌を競い、それぞれの政敵の政策がいかに愚劣であるかを口汚く罵っている。…どこの政党も「隣のお兄ちゃん、お姉ちゃん」のような親しみやすさを条件に候補者を選定しているように見える。すぐに感情的になったり、居直ったり、遁辞を弄する政治家の方が「自分達みたいで安心」だという有権者の気持ちもわからないではない。けれども、危機の時代の国家戦略の策定を「市民目線」や「生活実感」に委ねることのリスクを私達はいささか過小評価してはいまいか。』(内田樹『「市民目線」のリスク』2010.7.5)

『 ホテリング現象とは、二大政党制で他に選択肢がないと、両党とも国民の多数が支持する政策を提示するために、政策が平均的になってしまうというものだ。少数政党であれば極端な政策を掲げても、それを支持する一定の数の人がいれば成り立つが、大政党は中庸の政策を打ち出さざるを得なくなる。これも、現実の政治をうまく説明する。地方分権、行政の無駄削減、天下りの根絶など、自民党と民主党の政策はどんどん近付いており、最近では消費税の引き上げ方針まで似てきた。』(森永卓郎『経済理論の予言通りに現実の政治が動く』2010.6.28)

ご縁あって、AERAの編集長さんのお人柄に触れ、AERAをお送り頂いている(ありがとうございます)。

失礼ながら、AERAはここ数年、全く読んでいなかった。

が、ががが。面白い。
もちろん、ワールドカップ特集で若武者達の武勇伝を読みながら、目の保養をしているんだけど、
何よりも、超超小さいコラム「内田樹の大市民講座」がツボ。
みゆき先生aka.BK横丁氏の言葉を借りれば
“赤ペン引いてください。テストに出ますよ”な、私としては、痒いところに手が届く、待ってましたなこの明晰さ。
内田氏の、マスメディアに属する一人として、それを正面から評する姿勢に、感銘を受けた。

マスメディアがかつては一方的な情報を提供するただ唯一の立場であった時代を経て、
ミドルメディアを通して、個人が意見を、情報を発することが出来るようになった。
ではそれが、「個人が、湾曲・装飾されない、ありのままの情報を手に入れることが出来るようになった」事を意味しているのだろうか。

マスでもミドルでも、メディアの情報が必ずしも正しいとは限らない。

ありきたりだが、リテラシーは、メディアを介しても、介さず、ダイレクトなコミュニケーションでも、必要になる。
目の前の人が発することは、本当に正しいのか?

Phase XXX...メディアの変遷は、今、何期目に臨んでいるのだろう。
コミュニケーション不足が叫ばれて久しい。
しかし、その叫びを伝えるメディア自体が、コミュニケーション不足なのではないか。
いつか、与えられた情報に対する“事実の確認”を、一人ひとりが負える日が来れば良いと、私は願う。それは、政治のことに関してもしかり。もっともっと、それぞれが真意を確かめることが出来る機会が増えると良い。

そのチャンスがネットでのコミュニケーション…ブログやtwitter等々…に委ねられているのであれば、やはり、公職選挙法の改正、ネット解禁法案は“対権力”との構造では不可欠なんだろうな、と思うんだよね。

私も「これは本当はどーゆー意味なんですか?」って、聴きたいことだらけだよ。







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最終更新日  2010年07月07日 00時53分11秒


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