天使のナミダ

　今日は、実習が終わったら、先生に昼ご飯をご馳走していただいた。
　先生との初めての食事。
　大好きな漫画を私に紹介して下さった。
　やきそば、味噌汁、とてもとても美味しかった！
　一杯一杯お話ができて、とてもとても嬉しかった！

　先生を相談室の下へ送って、お土産を買って、卒業した大学へと向かった。
　4年間も通い続けていたこの道程は、すべてが懐かしく見えた。
　
　電車の一番先頭の車両に乗って、運転室の窓ガラスから外を。
　時には真っ暗のトンネルの中へ
　時には広がってくる光の中へ

　今日は、今年の梅雨の初めての雨だった。
　降ったり、止んだり…

　その雨に洗練られた両側のずらっりと並んでいる植物は、とても元気で光の中で雨雫が輝いていた。
　大きくなったかなぁ？

　電話を降りてからのあの800メートルの坂は、一年半ぶりだった。
　その時あった「ケンタッキー」「餃子の王将」は、姿を消した。
　親友とたま～には贅沢して、「ケンタッキー」でお喋りをしながら、大好物のフライドチキンを食べていたことがあったねとその風景が頭に自然と浮かんできた。
　その時、すごく楽しかった！
　彼女がいたから。

　さすが、一年半も登っていなかったのせいか、校門前に着いたら、もうは～は～と息が荒くなって、「もう疲れた」と。

　よく世話して下さった国際交流センターの2人の先生は、もうこの一年半でいなくなった。会えなくて、すごくすごく残念だった。
　その先生の方々の笑顔、態度、いまだに心の中に残っている。
　有難うの気持ちが一杯！
　ちょっとしたお土産を召し上がってもらいたかったのに…
　あぁ～！

　資格を申請するための証明書を作成していただいているうちに、4年間のシラバスを借りって、探し出しながら書いていて、そして必要な科目をコピーしたら、もう4時になった。

　この大学の私のゼミの先生が心配して下さって、わざわざと電話して下さった。
　「実習終わった？今どこ？…」
　慌てて先生の研究室へ走っていくと、先生はドアを開けて、私を待って下さった。
　あっ！大好きなトトログッツが増えた！
　わぁ～～～！
　．．．．．．
　30分以上も私のことを親身に聞いて下さって、進路について心配して下さって。やっぱり、先生は昔の先生と同じ！
　その時も、私を心配して下さって、話を聞いて下さっていた。そして、その時、初めてついに先生の前にナミダを流した。

　こんなに、私はぬくもりを感じている。
　胸の中に、一杯一杯…
　有難うございます！
　とても
　とても
　…

＜終＞