Gishの日記

2005/07/13(水)19:02

「誰も知らない」

映画(59)

助けてくれる大人はゼロ。お金もなくなって、商店街の雑踏の中にどうしょうもなく困り果てて立ちすくんでる明(柳楽くん)を見ていると、涙が出てきた。 この年になっても、あの明の状態に私が置かれたら…たとえば知らない土地でお金もなく、知り合いもいなく、ひとりぼっちにされたら、ほんとにどうしていいかわからないと思う。ただ、私は遠くに知り合いはいるので、どうにか情況を打破する方法は知ってますけど。 柳楽くんと下の女の子が、お母さん(You)を駅まで迎えに行って、母は帰って来ず、結局、二人でモノレールの下をトコトコ歩いていくシーンなんか、たまらなく切ない。 誰にも知られない、誰にも気にかけてもらえない、誰も助けてくれない。 映画を見て、あの母を責めることは簡単だけど、子どもにしろ大人にしろ、困ってるっぽい人を見つけたとしても、時間がないなどを理由にスルーしたりする自分がいる。お年寄りとか障害者の方とか。 あの映画は、特殊な事件かもしれないけど、根本は無関心から始まってる? その無関心は、自分の中にある。今、せまい世界で生きてるので余計に、周りのことを見ようとしない自分がいるなあ。

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