2005/03/07(月)03:15
物騒な街、、、パリ
NEVERSからパリに戻る。
今回は息子を連れてパリに行く。せっかく遠くからじいちゃんとばあちゃんが来たので、少しでも思い出を作ろうと学校を休ませてあたし達に同行させる。
明日はモンサンミッセルに行くことになっている。
朝が早いのであたし達はツアー待ち合わせ場所のオペラ座の近くにホテルを取った。
あたし達のホテルと両親達のホテルは離れているので、まず最初に両親のホテルにスーツケース類を持っていき、その後にあたしのホテルに行こう。ということになった。 両親はメトロに乗りなれないので、ツアー待ち合わせ場所まであたしなしでいけるように、練習もかねて、ホテルから自分達で路線図を見てメトロに乗るようにすることにした。
メトロにおりて、電車を待っていた。
父が最初に乗り込む際に、父のコートのすそを若い男がかがんでパンパンとはたきだした。
汚れでもついてるのかしら。。なんて思いながら乗り込むと同時に、他の男二人があたしと父の間をさえぎり、父を囲むように乗り込み、
ヘンだわ!
同時に、その男が父のコートの端から手を突っ込むのが見えた。
スリだ!
「おとうさんっつ!!!」
と大きな声を出すと同時に、父もスリだと気づき、
大きな3人の男達の間を、驚くような身のこなしで交わしながら、男達と反対側のあたし達のいる場所に戻った。
コートのすそをはたかれてから他の一味にかこまれるまで、あっという間だった。
父も驚き、興奮で顔が真っ赤になった。
あたしも、初めての出来事に、心臓がドキドキした。
この中で母だけが何が起こったのか理解できていなかった。。
「とられたものない?財布は?」
と聞くと
「財布は大丈夫。」
との答え。
スリの一味は、立っているあたしの斜め前に座る。他の一味は隅っこの後ろ側に発っている。
騒いだら何されるかわからないし、かといって黙っているのも癪だし、
「はたいてくれて、ありがとうね」
などといったら、 苦笑いして顔を伏せた。
アラブ風の人たちだった。
一味は次の駅ですぐにおりた。
きっと他の鴨を探すに違いない。
込んでいる電車の中で、市場で、人並みにまぎれて、スリに遭う話しは良く聞いていた。
誰も歩いていないようなところで、数人連れのスリに遭う話しも聞いていたが、こんなのは、たいてい一人で行動している時だけだろうと思っていた。
あたし達は女子供とはいえ、4人のグループだった。
それなのにスリの餌食に遭うとは。。。
別のお友達の日記にパリでスリがバックに手を突っ込んでいたというのを読んではいたが、まさか自分の目の前でそんなことが起こるとは。。。
やっぱりパリって物騒だわ。
しかし、さすが旅慣れているだけあり、スリに対して即座に異変を察知し、敏速な動きで逃げた、今年70歳の父。
あっぱれである。