カテゴリ:誕生花のない花
初夏から夏に、長楕円形の小葉をつけた羽状の葉(奇数羽状複葉)を広げた茎先の長い花穂に、淡黄色の蝶形花が密生して咲き、花の後に長い莢ができます。 誕生花のない花は、オオルリシジミの幼虫のお食事処、クララ(苦参)。 花の名は、根を噛むと目が眩むほど苦いことから呼ばれていたクララグサ(眩草)が転訛したものといわれています。 別名のクサエンジュ(草槐)は、同属の樹木のエンジュ(槐)と葉のつき方が似ていることからきています。 絶滅危惧I類に指定されているオオルリシジミの幼虫はクララの花とつぼみを摂食するそうです。
花言葉「個性的な」は、ずらりと並んで密生して咲く花のユニークな形からつけられたのでしょうか。 淡黄緑色の鐘形の萼筒からのぞく蝶形花は1個の旗弁、2個の翼弁(側弁)、2個が密接している竜骨弁(舟弁)の5枚の花弁からなります。
クララの乾燥させた塊根は生薬の苦参で、健胃、利尿、解熱・鎮痛薬に用いられ、古くは乾燥させた茎葉を煎じた液でハエの幼虫やシラミなどの駆除に使用された虫除け植物だそうです。 クララは日当たりのよい斜面にのびのびと花茎をいくつも伸ばして花をたくさん咲かせていますが、春に羽状の葉を見たときは近くのエンジュのタネが飛んできて生えたのだろうと思いました。 マメ科エンジュ属(クララ属)、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国 クララ(苦参)の花言葉:個性的な。 クララ(苦参)の誕生花:― 流通時期:― ルリマツリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.06.17 19:19:22
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