2024/01/27(土)16:39
小型原子力電池
中国の北京貝塔伏特新能科技有限公司は民生向けとしては初の小型原子力電池の開発に成功したと発表した。
放射性同位体ニッケル63(半減期100.1年)をダイヤモンド半導体で挟み込むことによりコインサイズで3V・100マイクロワットの出力を50年間続けることが可能になったとのこと。
さらに、「2025年には出力1Wの製品を予定している」と(事実上)永遠に充電する必要がないスマートフォンや(事実上)永遠に飛び続けられるドローンも実現できると夢を語っている。
さらに「ニッケル63は半減期を過ぎると銅の安定した同位体となり、一切の放射性を持たず、自然や環境への脅威にもならないとしている」と非科学的な記述は、無知の極致。
半減期は、放射線を出す物質が半減するだけで、100年経つと放射線量が1/2。200年経つと1/4と放射線量が、2^(-t/100)になる。
本来書くなら、「ニッケル63は半減期を過ぎると銅の安定した同位体となり、その銅だけは一切の放射線を出さないが、残りのニッケル63は放射線を出している。」と書くべき。
すなわち、銅は放射線を出さないが、この電池は放射線を減衰しながら出し続ける。
リリーコンシェルジュ株式会社のボランティア修理担当が社長のブログをお借りして、発言させていただきました。
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