山への情熱 音楽への愛

2024/04/18(木)21:22

ゴールドメダリストのビーチ君とドリンクを買いに

クライミング(746)

4月18日木曜日。仕事は休みで週1日の私の心弾む日だ。午後、ロックランズにクライミングレッスンに出かけた。今日も多彩な皆さんとご一緒できた。初対面は高校2年生のKちゃん。伸び伸びした体で気持ちよく昇っている。全日本の大会に出るとのこと。 あとはいつものビーチ君とマコちゃん。この二人は連休頃からソルトレイクシティで行われるパラクライミングワールドカップに出場する。 今日はビーチ君のビレイを3本した。トップロープで肩慣らしなので私でも大丈夫との田中さんの判断なのだろう。 私は自分では感じなかったが、田中さんからいつもより動きがイマイチで疲れているのでは?と言われた。自覚は無かったものの、今週は毎日毎日何かと忙しくストレスフルだったから疲れていたのかもしれない。 肩慣らしを3本昇っていつもの5.10aを2回、5.10bに進んだ。このルートは最後に遠い部分があって前回も最後に疲れが出た。今日も最後の遠いホールド前で疲れて飛びつけなかった。残念で悔しいけど自分の力だから仕方がない。 休憩時間にビーチ君から「一緒にドリンクを買いに行ってもらっていいですか」と言われ、快く引き受けた。彼はジムに来る時も白杖で入ってくる弱視の青年である。私の肩に手を乗せて自販機前まで行き、好みのサイズのボトルがあるかどうか私に訪ね、無いことを知らせると別のものを選んでお金を手探りで入れ、ドリンクのボタンの位置を私にきいて一緒に押した。 私は少なからず胸を打たれた。視力の不自由な人の現実をまざまざと知らされた。ドリンクを買うにもサポートが必要な人がクライミングでゴールドメダリストになっている。何て素晴らしいことだ。でもここまで来るにはどれだけ彼が努力してきたことだろう。でも彼は何のてらいも気負いもなく、淡々とクライミングし続ける。だがその前腕の太さを見るとただものではないとわかる。   これからしばらく会う機会がないのでマコちゃんとビーチ君にワールドカップでの成功を伝えてジムを後にした。障害を障害とせず頑張っている若い人に接してとても刺激を受けている。腕は疲れてしまっていたが、心の中はさわやかな風が吹いていた。

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