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林艮酔記 

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2007年03月02日
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カテゴリ:ブルゴーニュ
DSC_0252.jpgヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)と書かれているものは,
不思議なことに不味かったためしがない。

場合によっては,樹が古くなると,
品種の壁さえ超えてしまうのではないか,
と思ったりもする。

たとえば数十年経ったガメは,
ピノのような味わいをもつような気がする。

ぶどうの樹の寿命が,
普通どの位なのかはよくわからないけれど,
自分の身を削って毎年実をつけるという過酷なしごとを
数十年にわたって続けるというのは,
相当辛いことにちがいないと思う。

たとえば稲は,
毎年新しく植えなおす。
1年精一杯生きて,実をつければよい。
やせていくのは土だけ。
それも水田ならば,水が養分を運びなおしてくれる。

そう考えると,
同じ場所で同じ土で
数十年にわたって実を産み続けるということが,
ほとんど奇跡のように思えてくる。


さて,
今日飲んだのは,樹齢70年のシャルドネでつくったというシャブリ。

ボトルの首が細くて胴が太く,底のへこみがかなり大きい,
トロ・ボー型の古風なボトル。

蜜と樽の香りが豊かで甘やか。
でも味わいがミネラルたっぷりで,きりりっ。
かすかに漬物系乳酸風味もするけれど,
後味すっきり,わずかに栗の味。

香りをきいたときは,
あ~,こってり系じゃないと合わないかなぁ,と思ったのだけれど,
案に相違して,
真鯛の刺身,イサキの塩焼き,ほうれん草のシラス和え(ポン酢)のどれにも,
とっても相性がよかった。

でも圧巻は,本マグロのトロ。
例によって閉店間際のスーパーで,300円引きで買ってきたのだが,
表示は中トロになっていたのだけれど実はほとんど大トロで,
こいつと絶妙に合ったのである。

やっぱり,こってり系の食べ物をすっきり食べさせるところに
真骨頂があったわけね。

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AOC:シャブリ
生産者:ドメーヌ・アムラン
生産地:シャブリ/ブルゴーニュ
生産年:2005
ぶどう:シャルドネ
種類:白
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Last updated  2007年03月03日 02時05分58秒
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