2006/04/16(日)14:34
娘の関心事
ウチの4歳の娘は最近、
自分が外国人であることがだいぶわかってきた。
それというのも至る所で会う人、会う人に、
「あっ!中国人!」と言われるからである。
これには本当に閉口する。
別に何人と思われたらどうとかいうわけではないけれど、
外国に住むと、自分が人種を間違われることは、
思ってた以上に心外なことだった。
日本人と中国人では全然人口が違うわけだし、
更にこちらでの中国商業も根強いので、
人々の目には「アジア人=中国人」、
というイメージがあってもおかしくないわけだが、
やはり生まれた時から外国に住んで暮らしている娘には、
人種を間違って覚えてもらってほしくない。
そして何よりもこっちの人の言い方がイヤ。
「わー!中国人やー、中国人やー!」
と指を指していう言い方が何とも常識がなく、
「君たちは教育というものを受けたのか!?」
と言ってやりたくなるくらいである。
なので随分前から娘は、
「私は中国人?」という質問をよくしてきていた。
その度に「日本人よ」と説明してきたが、
「じゃぁママは中国人?パパは?弟は?」
と、その辺りのことは全然わかっていなかった。
ところが最近、そのあたりのことも随分わかるようになって、
道で誰かに「中国人」と言われると、
きちんと「私は日本人よ」と訂正しに行くようになった。
まだ4歳の小さな娘にそんな事を言わせなきゃならないのは、
何とも胸が傷む思いだが、
こちらで色んな人種の人と触れて生活できていることは、
子供にとってとても良い人生経験だろうなと思う。
それにしても常識のないナポリ人。
以前、私の友人がウチの近くの公園で、
私達のことをよく知っているという、
その公園の管理の人から私達の事を、
「あぁ~彼らの友達かい?
あそこの家族は夫が日本人で妻はフィリピン人なんだよ。」
と何の迷いもなく言いきったという。
友人は何度も「夫婦して日本人だよ」、
と訂正してくれたらしいが、
「いやいや、夫は日本人で妻はフィリンピン人だよ」
と最後まで言って聞かなかったらしい。
そして極めつけには、
「まぁでも子供は純粋な日本人だけどな」だって。
そ、そ、そんなん有り得へんやろーーーー!
そして夫がナポリ人であるその日本人の友人は、
家族で出かけていて、
「あっ!インド人ファミリーだ!」
と言われたらしい。
ダンナさんは思いっきりナポリ人顔なのに・・・。
そしてそのダンナさんはハーフである彼の子供を、
一人で連れて歩いていた時に、
「その子はもらい子だね、だって人種が違うじゃない」
と言われたらしい。
ここまでくると馬鹿馬鹿しくって、
開いた口が塞がらないというもんだ。
そして私達が今までに言われて一番びっくりした人種。
「君達はスペイン人かい?」
ってアンタらの方がスペイン人に似てるやろぉーーー!