2008/02/16(土)05:45
姉弟好プレー!
「姉弟」と言っても、
本日の話題は我が子達ではありません。
1月より、新しくウチに、
ピアノのレッスンに来ている一組の姉弟。
5年生のお姉ちゃんと2年生の弟である。
ハッキリ言って、イタリア語で教えるのは、
私にとって大きなストレスである。
自分の表現したいこと、伝えたいことが、
半分くらいしかできないからである。
その上、自分の子供達を見ながらのレッスンなので、
かなり精神的負担が大きいために、
今までは極力生徒を増やさないようにしていた。
それでも友人の子や、近所のよく知っている子なら、
あまり気兼ねもないので教えていたけれど、
この姉弟は、全く見ず知らずの子供達だったし、
はるばる2本もバスに乗り継いでウチまでやって来るので、
そんな事をされると、
余計に精神的負担が大きくなるので、
何度もやんわりと断わった。
しかも家が遠いので、
6時より前には来れないという彼ら。
そんな遅い時間に来られて、
しかも二人と言う事は、
合計一時間は、私は彼らに付きっきりになるので、
その間、確実にグズるであろう息子を抱えて、
とてもレッスンするなんて不可能だと思った。
ところが実際レッスンを始めてみれば、
この姉弟、それはそれは素晴らしいベビーシッターであった。
レッスンは一人一人行なうのであるが、
一人のレッスンが始まるとすぐさま、
もう片方はウチの子供達を連れて、
子供部屋へGO!
その間、全く飽きさせることなく、
絶えず子供部屋から笑い声が聞こえてくるほどに、
ずっと何かしらして遊ばせてくれる。
そして片方が終わるや否や、
すばやく交替して、
また同じように遊んでくれる彼ら。
その徹底ぶりと言ったら、
私が受け取ったレッスン代を、
半分返そうかと思うほどである。
おかげで、レッスンしている一時間の間、
子供達は一度も私の側に来ることはなし!
彼らはベビーシッターさんと一緒に来ているのだが、
その彼女も、レッスンを見学しながら、
時々、子供部屋へも様子を見に行ってくれる。
彼らにしてみれば、
面倒を見てやっているというよりも、
単に一緒に遊んでいるという感覚なのだろうが、
あまりにも立派にその任務を果たしてくれるので、
逆にこちらがベビーシッターとして来てもらいたいくらいだ。
おかげでウチの子供達も、
「静かに待ってなきゃいけない」
という感覚を持たずにいれるので、
毎週、彼らが来る金曜日を、
月曜日から毎日、心待ちにしている。
引き受ける前は、
胃が痛くなるほどに悩んだものだったけれど、
今は引き受けて良かったなぁと思う。
「案ずるより産むが安し」とは、
まさにこう言う事を言うのでしょうね。