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テーマ:小学生ママの日記(28666)
カテゴリ:娘
新しい学校での生活が始まって、3週目が終わりました。
前々回のブログに、「ピッカピッカの2年生」と題して、 順調にスタートした娘の学校の様子を記しましたが、 実はもう一度、一年生から再スタートしております。 学校が始まって三日目に、 担任の先生から呼び出しがありました。 いきなり先生から、 「前の学校は一年間、通ったのですか?」との質問。 「最後の2週間ほどを除いては、通いました。」 と答えると、 「残念ですが、習ったことがあまりに少なすぎます。」 というショッキングな答え。 どういうことかと詳しい説明を求めると、 実は新しく引き継ぐ先生の手元には、 前の学校からもらってきた、 娘が習った勉強の内容や、成績のこと、 一年間使ったノートなどを、事前に渡していました。 それを見た先生、かなり驚いたようです。 それは学校が教えたことが少なすぎたのか、 娘が付いて行けていないのにずっと放置されていたのか、 それは今更知る由はないけれど、 どちらにしても、学校側の責任だというのが、 新しい学校側の意見でした。 そしてそれは、イタリア語の読み書きの問題だけでなく、 学校で集団生活をするということや、 道徳の面などにおいても、 もっと習っておくべきことが、沢山あったそうです。 「お母さん、娘さんの事を思うなら、 もう一度、一年生をやり直した方がいいです。」 と言われました。 イタリアでは数年前まで、 小学校でも留年制度というのがあったそうなのですが、 数年前に廃止され、今は自動的に進級するそうです。 ただその先生曰く、ミラノでは外国人が多いのは勿論、 中には外国から直接入学してきた、 いわゆる、全くイタリア語を話せない子も、 毎年、大勢入学、転入してくるので、 いまだに2歳差くらいの子供達は、 普通に同じクラスの中に混じっているとのこと。 なので、ウチの娘だけが大きいということもなく、 本人がその事を気にするような環境には、 絶対置かれることにはならないと、 学校側からは言われました。 そしてその事を夫と話し合い、 4日目から1年生を再スタートしました。 その事を知らせた日は、 さすがに娘もショックが大きかったようでしたが、 そこは盛り上げ上手の夫が、 喜び勇んで帰って来た風を装って、 帰宅して開口一番、 「おめでとうー! もう一回、一年生させてもらえるんやて!?」 と不自然なテンションで言い、 「これは選ばれた人のみが受けれるチャンスなんや!」とか、 「おまえは素晴らしい子供やから、 もう一回させてもらえるんや。」とか、 「先生のアシスタントを務められるように、 もう一度、一年生に行くんや。 今年は一年生やけど、アシスタントなんやぞ!」とか、 「こんな事は普通、したくても、 滅多にさせてもらえることじゃない」とか、 説得力があるのか無いのかわからないような説明でしたが、 あまりにものパパの嬉しそうな顔を見て、 やっと何だか良い事が起きたように錯覚できた娘。 夜寝る頃には元気になっておりました。 要するに最終的には、 引っ越しで一年生を早く終えてしまったから、 足りない分があって、 もう一回、一年生をするんだよということにして、 親の都合でこうなってしまったことを、 夫と二人で娘に謝り、納得させました。 そして次の日から緊張した面持ちで出かけて行った娘。 最初の数日は険しい顔つきをしていましたが、 3日目あたりから楽しいと言い出し、 それからは毎日、喜んで行くようになり、 日に日に顔つきが変わっていきました。 そしてそれを証拠に、 幼稚園の年長から2年間、 ずっと抱え続けてきた頻尿が、 どうやら、ほぼ治ったようであります。 今までほとんど、学校での事を話してくれなかったのに、 色々な事を積極的に話してくれるようになりました。 一時は色んな後悔の念に苛まれたけれど、 娘の穏やかになった顔を見て、 ようやくこれで良かったんだと、 思う事ができるようになりました。 娘がもう少し大きくなって、 今回の事がきちんと理解できるようになった時、 「これで良かった」と思えるよう、 充実した学校生活を送らせてあげたいと思います。 こんな人生もありよねぇ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
確かにショッキングな出来事で、気持ちの整理がつくまでには心労があったでしょうね。
でも、同じ2年生の子を持つ母として、ただ進級だけすればいいのか?というと、それが1番怖いことだというのも分かっています。 日本だと、理解していなくても関係なく、どんどん周囲だけ進んでいってしまいますもの。 娘ちゃんの様子が、何よりも決断の正しさを表しているような気がします。 歌花さんご夫婦の子供ちゃんですもの、人生で何が重要なのか、小さい事にまどわされずしっかり掴み取っていってくれるのでしょう。 (2008.09.27 08:30:19)
旦那さまの励ましぶり、必死ぶりが伝わってきてほのぼのしちゃいました。
ミラノでは、個々に応じてきめ細かい指導がしてもらえる…という風に考えると、そのままナポリで小学校生活を送っているよりも、良かったのじゃないかな? ずっと悩まされた頻尿がピタリと治まった事も、娘ちゃんの中に何か大きなストレスとして存在してたものが、解消した!という事でしょうね!! そちらでは、息子くんのように、日本よりもかなり早い段階で入学することになるケースなどもあるようだし、一概に「何歳だから何年生…」という概念も必要ないのかもしれないですね。 小学校の1年生って、とても重要な一年だと思うので、それをもう一度経験できることで、娘ちゃんが得るものも多いのではないでしょうか。 いずれにしても、娘ちゃん自身に良い変化が見られて、良い方向へ向かいつつあるというのが、何より嬉しい事ですもんね。 (2008.09.27 19:10:12)
それはやはりちょっとショックだったでしょうね。イタリアでは留年はなくなったんですか?フランスではまだまだよくある事のようです。実際、息子と同じ一年生だった子が、今回2人ほど留年してまた一年生をやってるみたいだし。
娘ちゃんは家では日本語だし、学校だけでイタリア語を話してるのだから、彼女にとってイタリア語を学ぶ事は本当に大変な事でしょう。でもせっかくイタリアで暮らすという機会に恵まれてるのだから、頑張ってしっかり物にしてくれたら良いですね。 娘ちゃんのメンタル面も安定して来たようだし、ミラノでの生活が歌花さん家族にとってもっともっと楽しい物でありますように!! (2008.09.28 02:55:12)
モコさん
日本の学校は、一クラスの人数が多いだけに、 一人一人に目を行き届かせるのが難しいんでしょうね。 親の都合で、小さい時から娘には何かと苦労させっぱなしですが、 めげない強い子に育ってくれと、ただ願うばかりです。 (2008.09.29 04:34:49)
バカボンのママ (o ̄▽ ̄o)さん
小学校の一年生がいかに大切か?私も今回、痛感した思いです。 子供の様子さえ良い状態ならば、それが全て良い方向へ進んでいると理解しても良いのでしょうね。 その一番の証拠が頻尿だと私も思ったんです。 色々ありますね~。ホント…。 (2008.09.29 04:38:24)
兎遊月子さん
フランスではまだまだあるんですね。 ミラノでは留年制度が廃止されたのかどうか知りませんが、 ナポリでは廃止されていたので、勝手にミラノも廃止されたものとばかり思ってました。 全てが少しずつ、良い方向に向かっていると信じて、 これからの生活をエンジョイしたいと思います。 (2008.09.29 04:41:42) |