さよならのテンカウントゴングが聴こえる
瞳を閉じて見つめてほしい夏の花の衣装で隠した震える肢体を耳を塞いで聞いてほしいカナリアの笑い声に紛れた無彩色の叫びを息を止めて香ってほしいカトレアの香りに漂う汗ばんだ匂いを涼しい心で燃やしてほしい化粧にまみれた偽りの笑顔を笑顔のままで殺してほしい獣性の本質に纏った見せかけのあたしを恐れることなく解き放してほしい装飾品の生皮を剥いだ野生のあたしを荒野へと向かう道をひた走ろう残された時間は長くはない知識が役立たない荒野へと向かおうそれが真実の知の世界なら【from my past blog : Lio's delusion】