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アマモの繁殖

アマモの繁殖方法
アマモは二つの繁殖方法を持っています。
  1. 6月のコアマモの花枝種子による繁殖
    春頃から花枝(種が作られる部分)を形成し始め、6、7月に成熟し、種子を海水中に放出します。8月からは古葉が脱落し始めます。11月になるとほとんどの古葉が流出します。12月以降に種から発芽し、4月にはアマモが繁茂するようになります。
    花枝は、葉とは独立して直接地下茎から生えています。写真上の赤で囲っている部分が花枝です。他の葉とは生え方も形状も違うのが分かるかと思います(撮影は02年6月22日)。
  2. 種子をつけたコアマモの花枝地下茎の分枝
    8、9月に古葉が枯れて流出してしまいますが、地下茎は生き残っています。秋になって水温が低下すると、地下茎が分枝、伸長します。そして分枝した地下茎から新しい芽が生えてきて、春頃に草体になります。
アマモの生長点
陸上の植物では、生長点(新しい細胞ができて伸びていく箇所)が先端にあります。しかし、アマモの生長点は先端になく、地下茎との付け根付近にあります。これは実はとても理屈にかなっています。地下茎との付け根に生長点があることで、葉の先端部や葉の途中から枯れ落ちたり、海の生き物に食べられてしまっても、どんどんと新しい細胞を生み出して生長を続けられるからです。もし先端部にあったら、生長点を食べられたらそのアマモは死んでしまうからです。


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