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2004/08/21(土)09:32

『幼稚園では遅すぎ』ない!

育児・しつけ(教育)(20)

8月20日(金) 15months+29days えっと今日は『早期教育』についてがテーマでーす。(たまご王子さーん!ここにまとめまーす) やっぱり、子どもの教育って気になるもの。 りーたんが0歳の時から、 「どうするのが1番いいのかなぁ…?」 と、事ある毎に悩んできました。 以前、『早期教育』についての考えを日記も書いたんだけど、やっぱり混沌としてしまって、行ったり来たりの迷い道状態。 それで、「脳を知りたい!」「危ない!公文式早期教育」という本を読んだり、ネットで早期教育産業のことや、幼児の脳の働きについて調べてみたりして、ちまちまと私なりに勉強をしてまいりました。(もちろん、全部を網羅することはできていませんが…) 結果的にいうと、私個人としては、脳の働きのことやら早期教育産業のカラクリみたいのが見えてきて、ちょっとスタンスを置いてみたい感じなんです。 というのも、どうも無責任なことが目につくんですよね、この『早期教育』って分野。この言葉の定義でさえも怪しいし。 以下は、私ひとりの勝手な見解です。 どうか私的な日記ということで、暴言をお許し願いたいのですが…。 まずは、公文式。 幼児教育は儲かる市場だし、生徒数が減ったので新たな戦略として乳幼児教育に力を入れはじめた…とか。(←動機、不純じゃない?) そして、「幼稚園では遅すぎる」で有名な元ソニーの社長、故・井深氏。 驚くことに、彼が亡くなる少し前の1990年4月28日、朝日新聞の夕刊で以下のようにコメントをしている。 「幼児開発協会でいろいろやってみた結果、赤ちゃんの温かい心づくりと、生まれたときからの体づくりが何よりも重要で、知的な教育は言葉が分かるようになってからゆっくりでよい、という結論になった」 これ、彼の設立した教育研究所で、未だに彼の教えを信じて疑わず、幼児のころからそれこそ必死に教育をしている人が聞いたら、ノイローゼになるんじゃなかろうか? 「ゆっくりでよい」ことがわかったんだったら、ちゃんと公表して責任取れよー!って思うのは私だけ!?(←と思ったらNHKの「すくすく子育て」5月号にも東京大学大学院教育学研究科教授の汐見さんという方が『「幼稚園では遅すぎる」は著者自身が訂正していた』というコラムの中で「…影響力の大きい本ですから、この考えの転換も、新版で書いてもらいたかった。」とやんわり指摘していました。) それから七田式。 これは以前、七田式家庭保育園だったはずなのに、今の家庭保育園はカール・ビッテ式ってなってるでしょ?どちて?仲間割れ? それにこの、ビッテ式家庭保育園。胎教から第6教室までの総額、なんと793,915円!!! いくら教材がいいとはいえ、高すぎやしないか…。というか、私は高いと思うけれど。 もう、何を信じたらいいの???ってなりませんか? でもこういうことを全部、親自身が検証、調査をして、更に納得しているのであれば「あり」なのかもって思います。 きっと中には、効果もあって、且つ弊害のない教育方法だって含まれているに違いないし、教材を料理する側の親の教育センスと心がけで、強制、脅迫なしに親と子がうわべだけじゃなく心から(←ここ大切)楽しんで学習していれば、きっといい意味での効果はあるのだろうと思います。 だから、上記の教育を熱心に進めている方を一方的に非難しちゃあいけない!と思います。 でもさ、それにしたって、正確な情報を開示してほしいもんだよなー。 ただでさえ、育児はいろいろと大変なのに。惑わせないでよ!って感じが正直な感想です。 でも、受身である我々も『正と誤』を見破るアンテナも必要ってことなのかもしれませんね。 前述の汐見さんが(井深氏の部分)、とても興味深いことを同じコラムに書かれていたのでここに抜粋します。 「このように何十年もかけて、育児や教育の”1つの常識”(「幼稚園では遅すぎる」)は検証され、ときに訂正・転換されます。こと子育てについての情報には、親は少し慎重に対応するくらいがちょうどいいと思います。」 まさにその通り…だと思いました。 そして、これからも「もう遅い!」とか根拠のない脅迫に踊らされないように気をつけなくっちゃ…。 だって我々「親としての愛情」とかいう言葉に弱いもん。 「今、はじめなきゃ!親としての愛情があればこその教育です!さぁ、お母さん、今ですよ!今!」」 なんて言われたら誰でもグラッときますよね。 でも、3歳でも全然遅くないんですもん!(井深さん、そうなんですよね!?) 洗脳されている場合ではないので「今じゃなきゃダメなんだっていう医学的証拠を出せ!」と逆に脅すとでもしますか(笑) だって、子どもに「いつ?どのようにして?」教えるかの旬は親が一番知っているんですから。 というより、責任を持って、知らなければいけないのでは?と思います。 最期に、私がこの『早期教育』を調べていて、一番、胸にグッときた柳生博さんの言葉をご紹介して、この話題にピリオドを打ちたいと思います。(「脳を知りたい!」より抜粋) 「早期教育をやっている人たちに訊きたいのは『あなたはそうやって育てられたかったの?』ということなんです。そういうふうには育てられなかったわけでしょう。それなら『そんなにいまの自分が嫌いなの?』ということなんですよ…」 結局、うちの場合は旦那との話し合いの結果『心の教育中心』でいこう!それがうちのやり方…ということになりました。 但し、もちろん私の本心を暴露すれば、ホントにこれでいいのかなぁ?と半信半疑ではありますが。(きっちりインプット教育をした方がいいのかな?と思うこともあるし) でも、我々夫婦は、普段モノの考え方とかで、よーくぶつかるんだけど、今回の教育の方向についてはあっさり意見が一致。 こんな珍しいことも、滅多にないことだし、これでいいのかなっ…と思うことにしますか。 賛否両論&なんていい加減!と思われるかもしれませんが、教育の方向が決まってから、私は自分で絵本を買ってから1度は読んであげてはみるものの、基本的に自分から本を選んでの『読み聞かせ』をするのをやめました。 本棚から自分で選んで持ってきたら、喜んで読んであげる…という方法にしています。 りーたんもそれを分かっていて、自分が読んでほしい本を選んで持ってきます。 自主性、好奇心、探究心を伸ばしてあげたいなぁ…と思うのですが。 気づくと、私は先生というよりも母親に徹したいなぁという思いが強いみたいです。 全然関係ない話なのですが、私と旦那がよくぶつかるのは、よく働いている方の脳が正反対だからなのかな? 私は右脳がより働いている人、旦那は左脳。(手を組んで左が上が右脳、右が上は左脳…でしたよね?ひまママさん!) ちなみに、そんな旦那と私の子供、りーたんは私と同じ右脳ちゃんでーす!(よしゃ、かおは旦那に似てるけど、脳は私だぞ!わはは!どーだ、旦那!) 今回『早期教育』を客観的に見直すことができ、りーたんが生まれてから悶々としていたものに、やっと光が見えて、すっきりしたような気がしています。 今、そんな気持ちで改めて 『抱く子は育つ』マーサ・G. ウェルチ (著), Martha G. Welch (原著), 石田 遊子 (翻訳) 『「大好き」を伝えあう子育て―抱っこ法の考え方とその魅力』 阿部 秀雄 『7歳までは夢の中』」松井るり子 『我が家のシュタイナー教育』広瀬牧子 『親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育―子どもの魂の、夢見るような深みから』ラヒマ ボールドウィン (著), Rahima Baldwin (原著), 合原 弘子 (翻訳) そして 『赤ちゃんと脳科学』 小西 行郎 (日本赤ちゃん学会事務局長) 以上の本(んん、結構あるなぁ…)を読んでみようかと思っています。 きっと「これだ!」に巡り合える!…今度こそそんな予感がするんだけど、どうかなぁ?(なんだか恋愛みたいだなぁ…出逢う度に毎回、懲りずにそう思っちゃうんだなー、これが! ←笑) ちょっと説明しますと、抱っこ法は家庭保育園の受け売りです(笑) そしてシュタイナーはずっと興味がある癖に「もしかして逃げになる?」となかなか読む気になれなかった分野。 でも、『我が家のシュタイナー教育』の序章をちょっと読んで、電気が走ったような気がしました。 著者は、あまりにも母乳信仰を強く信じすぎたため、1ヶ月に300gしか体重を増やすことができず、検診で発育遅れを指摘され(←融通がきかないところが私みたい!) 「頼りは育児書」(←まさに!) そして「いつもまわりと比較して」(←これに何度悩んだことか…) 「その場の感情で」子どもにイライラ。(←よくあるんだなぁ) …となんだかすごい共感できる状況だし、フツーの悩めるお母さんなんだもん。 そこから徐々にシュタイナーを知り、目からウロコをたくさん経験する…という話(なんじゃないかな?) 私も、この本達を読み終わった時に爽快になれるといいなぁ! しかし、子育てしながら家事に手を抜かず、日記を書き、本をコンスタントに読む…ということは、かなり睡眠時間にくるんだろうなぁ。 でも、多分これが、最初で最期の子育て!(になると思う) 精一杯やってみますか! …倒れない程度にほどほどにね。

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