2014/10/28(火)23:46
「明治緋色綺譚」13巻(完結)感想です
少女・鈴の恋と絆の物語
完結そして、未来へ。って、へ?続編があるんですか!?
ちょっと~~~私、これで全部解決するのかと思ってたのに。。なんだ、何事もなく終わってしまったのね。これまでの感想はこちら。 明治緋色綺譚(13)
著者:リカチ
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夏川に深手を負わされた津軽は、意識不明の重体に...。
津軽を失う...
絶望に打ちひしがれた鈴が向かった先とは――――!?
少女・鈴と津軽の運命の恋物語、感動の最終幕!
ってことで津軽はかなりヤバいことに。
家族ではない鈴子は処置室の中に入れてもらえず・・・
鈴子は津軽と初詣に行った神社で祈ります。
津軽の不運を私にください。
代わりに私の命をあげます。一緒にいれなくてもいいから、ただ津軽が助かることだけを祈る鈴子。
小さいけれど、心は乙女だ。
その頃、津軽は朦朧とする意識の中でひなに会ってました。
ひなさんは随分と変わり者だったようで・・・
へぇ~~
こんなお嬢さんだったんだ。
同じように変わり者の津軽とは気が合ったようで、二人は密かに付き合って
いたんですね。でも、ひなさんは華族のお嬢様だったから結婚相手について留学にいくことに。
その時、津軽はひなさんの手を離してしまい、そしてひなさんは去っていったよう
です。
夢の中で自分が作り出したひなさんに会い、自問する津軽。
ひなを引き止めなかったことを後悔しているのか?
ひなさんは止めてくれないのかと、一緒に逃げようとかしてくれないのかと
津軽に問うたみたいですね。
津軽は「一緒になって欲しいけど、あとは君の意思だから」とひなさんに決断を
任せたようで・・・。
「それはどうでもいいということだ」とひなさんは言い残し去って行ったようです。
そういうつもりじゃなかったけれど、あのときどうすれば良かったんだろうねと
津軽。昔のひなさんと違い、夢の中のひなさんは反応が大人しく・・・・
そして「こっちへくる?」と誘ってきます。
津軽も「それがいいかな」っとひなさんの誘いに乗りそうに・・・ひなさんに顔を近づけた時・・・
バチンと顔面を叩かれます???「ひなってだぁれ?」
ひどい津軽!他の人と間違えるなんて!津軽の目の前にはひなさんがいたはずなのに、いつのまにか気の強そうな
美人さんが・・・
って顔は見えないけどこんなの成長した鈴子に決まってるやんwww自分に感情が向けられると一歩引いてしまう津軽を「ずるい」という少女。
「言っとくけどね、今あたし すっごく泣いてるの。津軽のせいだよ!」
津軽にはそれが誰だかわからないようで、しばらく色っぽいことをしてないから
心当たりがないと・・・
むしろ、してないから夢をみてるのかとすら思い始め・・・
ハハハ 津軽でもそんなことを考えるのかwwその少女はまっすぐに津軽を見つめ
「津軽 よそ見しないで」
ドキッとする津軽。「津軽 大好き」
自分はこの少女にどこかで会ったのかと津軽は思います・・・
ねぇ津軽 あたしはいつも傍にいるよ 気づいてくれるのをずっと待ってる
だから生きてあたしを見つけてね津軽が目を覚ましたとき、傍らでずっと津軽の手を握り名前を呼び続ける
鈴子の姿が。君だったのか・・・
「見つけた」鈴子の手を握り返す津軽。ところが、意識がはっきり戻った時には津軽には全くその時の記憶がなく・・・
なんか重要な夢をみたような気がするってだけで。。あかんやん ┐(-。-;)┌oその頃、春時は鈴子と二人でヨーロッパへ行く話を進めていて。
鈴子も春時を一人にすることはできず、津軽は生きててくれるだけでよかったと
夢の中でも会いたいとはいわない、そう神様にお願いしたのだからと一人決意を
固めます・・・。が、津軽は鈴子の様子から二人が遠くへ行こうとしていることを察し、春時に
鈴子を懸けて勝負を挑みます。
もし、自分が勝ったら行き先を再考願う。春時は自分が勝ったらすぐに鈴子を連れていく。
鈴子は自分そっちのけで勝負が行われることに抗議します。
そこで河内が取り仕切ることに。
鈴子が津軽の家のどこかに鈴を隠し、先に見つけた方が勝ち。制限時間内に見つけられなかったら鈴子と河内の勝ち。
勝者がこの先どうするかを決めるということになりますが・・・。津軽と春時は早速部屋を探索。
二人きりで鈴を探しながら春時は、津軽が死にかけたときに「なぜ自分じゃ
ないんだろう」と思ったと話始めます。
そのまま死ねば、鈴子にとって一生忘れられない存在になる。
それは自分がなろうとしていた理想の最期。なんい、もう二番煎じじゃ感動が薄くなってできないと春時。河内は二人が鈴を探している間、鈴子自身はどうしたいのかを尋ねます。
でも鈴子は春時と一緒にいくことは決まっていると自分の気持ちは口に出さず・・・。
そんな鈴子をみて、河内は・・・津軽は本気で探しますが、見当をつけた場所に鈴はなく、さっぱり見つけられ
ません。
っと、春時が隠された鈴をみつけ・・・
春時の勝利。強引に鈴子を馬車に乗せるとその場を離れます。
すると鈴子は思わず待って欲しいと・・・。
そこで春時は鈴子に「言いたいことがあるなら言え」と促します。鈴はやっと我慢して口にしなかった本当の気持ちを言います。
遠くにいきたくない。津軽と一緒にいたい。
でも、春時兄さまとも一緒にいたい。
たくさんの大切な人とも一緒にいたい。「だからお願い。兄さまがあたしと一緒に来てここで幸せになろう」
河内は近くに新しく鈴子と春時が住める家を世話してくれていたようです。
春時もそれを受けいることにしたようで。。
佐之次は春時が鈴子との未来をみるようになったことを喜びます。
春時はまだ素直には受け入れてないようですが・・・津軽は河内が春時に勝つよう配慮したことを見抜きます。
でも、結果、鈴子と離れることにならなかったことから「さすがは私の親友だ」と。河内はみんなにとって一番いい道を提案したんですね。
鈴子のことを大事に思う二人だから、鈴子が本当に願うことを受け入れないわけが
ないと・・・。なんだかんだと一番活躍したのはまさかの河内でしたね。
津軽母もいろいろと春時にけしかけてなかなかいい刺激になってたようですがw
ラストの番外編のお花見よかったです。
春時は行方不明になるという設定だったようですが、幸せになるエンドに変更された
のも、よかった、よかったですwww
いや~~~兄ちゃん死ななくてホントよかったわ。
彼自身は罪の意識を背負ったまま生きていくことになるのでしょうが、それでも
自分を受け入れてくれる居場所を見つけて彼が望んだ“自分の家”を持つことができ
たのは本当によかったなぁと。鈴子とも離れずにすみましたしね。
ま、まだ津軽という最強のライバルがいるわけで、これからまだ彼とバトルを
繰り広げることにはなりそうですが。でも、ほんと穏やかな春時の顔が見られてよかったです。
彼自身、自分が幸せになるなんてことを考えてもいなかったから、この先をどう
生きていったらよいのか戸惑っているようですし、たぶんこの先、鈴子は嫁には
ならないことも感じてはいるでしょうが。。
鈴子がダメなときでも、佐之次がいるから大丈夫だよ!!
で、鈴子幼女編はこれにて完結のようですね。
この先の、成長した鈴子と津軽の恋は「明治メランコリア」で続編として始まる
ようで。。
5年後か・・・
でもまだ鈴子15歳なんですよね。
このお話の中で年齢も重ねていくのかしらん。
今度こそ、しっかり恋を楽しませていただきたいですわwwww
より一層色気が増してる感じの津軽にも期待したいです。
当然、春時もいますよね!?