2015/08/09(日)15:45
「キングダム」39巻感想
反乱軍急襲!
咸陽、燃ゆる。ってことですが、いよいよ呂不韋との直接対決。
これまで何度も嵌められ、危ない目に遭わされてきましたがどうしても呂不韋が
表に出て来ないため裁けなくて・・・
でも、ようやく追い詰めることが!!これまでの感想はこちら。 キングダム(39)
著者:原泰久
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咸陽までの間には川があるんだけどサイの兵たちが飛信隊の分の船も用意
してくれていて!
おお~~ありがたい。みんな信たちのこと覚えてくれてましたね。
サイの兵たちは元々兵士ではなく民の集まりでしたけど今じゃしっかり民兵と
して形になってます。ところが、上陸予定の岸には既に敵兵が。
水辺の足場の悪さと高低差でなかなか上陸出来ず敵兵の弓の的となってしまう
サイの兵たち。。そこで、飛信隊が先頭となり強行突破。
錐型を取り進むことに。
盾でしっかりと守りを固め、船を岸に付けると同時に盾を放り一斉に矢を発射。敵の盾が綻びた隙に信が入り込み兵を一気に薙ぎ倒し・・・拠点確保!!
上陸成功v
結構この上陸、無謀だと思ったんですがすっかり信はやる男になってます♪サイ兵と飛信隊は反乱鎮圧部隊と合流。
信たちがどうして今回の反乱に気づいたのかを訊かれますが・・・
貂が師である昌平君からの伝文に隠された暗号を解いたんですよね。師が師なら弟子も弟子。
凄いですよね。
貂が最初、敵側の昌平君の元で学ぶことにしたとき、どうして!?って思った
ものですが、まさかここまでの状況になるとは・・・です。反乱軍はついに咸陽に到着(><)
これまで攻められたことがないとはいえ王都の門は強固だと思われたのに
中から城門を開ける者が現れて・・・
呂不韋の手の者があちこちに潜んでるんですもんね(><)
兵たちが王都へ流れ込み・・・取りあえず加冠の儀を全うし、第31代秦国の大王となった政。
昌文君は急ぎ咸陽へ向かおうとしますが「お待ちください」と立ち上がる者が・・・な~~~んと、それは呂不韋傘下の昌平君!!!
おお~~~~~ついに表だって行動にでました!!!すでに彼は反乱のことをいち早く飛信隊に教えてますし、ここで政側に協力すると
いうことは、すなわち呂不韋と袂を分かつということを意味し・・・!!
これは大きいですよね。昌平君は昌文君とともに自ら咸陽へ行き呂不韋が計画した反乱軍を鎮めてくると
申し出ます。呂不韋は昌平君の離反を知っても、「案外遅かったのぉ」と余裕。
昌平君たち“四柱”は自分にとってただの“装飾”に過ぎず一つ二つ身からはがれ
落ちようと「この呂不韋という人間の強大さは一切揺らぐものではない」と。まるでデュオさまのようw咸陽では昌平君直下の近衛兵が反乱軍を粉砕。
凄い強さだわさ。
それにかっこええ・・・
でも、反乱軍の兵は3万でやっぱりまだヤバくて。。
しかも他の城門まで開けられ、ますます反乱軍が城門内へ。信は今戦っている敵の本当の目的は咸陽陥落ではなく、政の子供の命であると
兵たちに告げます。
呂不韋陣営は王族を消し去り、次の王に呂不韋をすえることが目的で戦って
いるのだと。信は兵たちを鼓舞し後宮を目指しますがますます熾烈な戦いになって・・・(><)ってこの先もまだまだ凄いの続くんだけど・・・その頃、政は二人きりで話がしたいという呂不韋と対峙。
咸陽の結果次第ではどちらが玉座に座るか決まるということで、最後の対話に
なるからと対等の席に呂不韋を座らせてます。が、二人きりだと思った場には太后、瑠衣、李斯、蔡沢が現れ・・・
現体制で国を支えてきた者たち、また新しき朝廷でも大役を担う者たちに自分
たちの言葉を聞かせておくべきだと政が呼んだようで。これは自分が勝ったら李斯さえも登用するということであり・・・
李斯本人、蔡沢も驚いてます。政の“中華統一”の願望を狂気の沙汰だという呂不韋。
政は「人の道を断ずる前にまず自分を語れ」と命じます。
呂不韋は「では・・・」っと天下の起源は貨幣制度によって生み出されたと自論を
展開。
そして、自分は“金”を操って天下を治めるといいます。“暴力”ではなく“豊かさ”で全体を包み込むこと、それが呂不韋の考える「中華の
統治」であると。呂不韋は戦争を第一手段とするより人の我欲を至上とする世の中の方がはるかに
マシだと。国が一つになれば国家間の争いがなくなるという政の理想は理解できると言うも
それでは討ち滅ぼされた国は絶望と怨念が残るだけだとも言い・・・。なるほど、これは一理ある考えだなと。。
呂不韋のやり方では戦は無くならないといいう政に呂不韋はいかなるやり方でも
人の世からは戦はなくならないと断定。
政は圧倒されてしまいますが、その時、政に寄り添うように紫の光の玉が・・・
それは瑠衣にしか見えないようですが・・・力強く政を後押しする光の声に落ち着きを取り戻す政。
紫ってところからも彼女ですよね。。政は君主の役目は人の世をより良い方向へ進めることで戦国時代を終わらす
ことだといいます。戦争は人の本質の表れで人の世の営みの一部だと反論する呂不韋に、人の
“本質”を大きく見誤っていると断言。
凶暴性も醜悪さも人の持つ側面であるが、決して本質ではないときっぱり。呂不韋はその見誤りから争いがなくならないものと思い込み、その中で最善を
尽くそうとしているだけで、それは前進ではなく人への諦めだと。そして政は幼い頃の悲惨な経験を踏まえた上で人の持つ本質は“光”だと断言!ああ・・・あの紫夏たちのおかげですよね!!
それまで人の怨念を一身に受け、壊れていた政を導いてくれたのが紫夏。
赤の他人のために命を落とした者たちが継いでいった想いこそが政が信じる
人間の本質。それから政は信とも出会って、本当に心の底から信頼できる人間との繋がり
を持って来たんですよね。。呂不韋の為政を「所詮、戦を知らない文官の域を出ない」と言い切った政が痛快
でしたv自分の我欲のために王座に就こうとする呂不韋と人世をよくするために王座に
就こうとする政と・・・器のデカさの違いを見た気がします。
さぁ、後は咸陽の結果次第!
ハラハラドキドキです。
って先は知ってますがww
そういえば、新刊だけでなく既刊も売れてるようですね。
面白いもんなぁ!!