2016/02/24(水)02:01
「神様のバレー」9巻読みました♪
相変わらず面白いです!!
すぐに続きが読みたくなる!!いよいよ全中予選が始まり、これからが阿月の計画が徐々に明かされて
いくわけですね。
選抜大会で歩木浜に負けたのもちゃんと意図があってのことですよね。これまでの感想はこちら。 神様のバレー(9)
著者:西崎泰正
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もちろん、試合自体も面白いのだけど、そこに至るトーナメント表作成への
布石が面白い。
やっぱりそういうことだったかと。競技を攻略するというよりも対処方法や大会の形式を攻略するやり方実に痛快というか、こういうの好きwww実際にはなかなかこんなに上手くはいかないでしょうし、スポーツをする人
もしくは指導者はこんな姑息な手段を使うってのは敬遠しがちでしょうが、
私はこれもまた試合の一部ではないかと思いますv自分たちにとって有利に試合運びが出来るよう状況を整えるのは賢くなけ
れば出来ないことですからね。
これも戦術ですよね~地区予選、第一試合はスタメンは新2年生中心でレギュラーはベンチ。
普通は経験を積ませるつもりなのかとか思うけど阿月が来年のことまで
考えてるとは思えなくて・・・
絶対何か企んでると思ったら西浦のブロードを完成させておく、見せておく
ってことだったようで。
試合で出来るかまではさすがに分からなかったとは思いますけどね。そして、今回も阿月はゲスかったwwwww
うん、うん、彼が純粋に真剣な“応援”なんてするわけがないwww彼の行動には絶対に裏があっていつも何かを企てているわけでwwww二子石戦では滝川はセッター。
ずっと滝川との対戦を心待ちにしていた二子石・井川は滝川がセッターでは
勝負が出来ずイライラ。そこで、井川は滝川にファーストタッチさせることでトスを封じ、セッター対角
の西浦にトスさせるよう仕向けて来て。。これが二子石にとって思い通りの展開に(^^;
阿月は西浦をスーパーエースにすべく計画してたのにブロードを覚えるという
暴挙に出たため全うなスーパーエースとしての仕事を覚えさせることができず。
かといってセッター対角ができるかといえば全く無理でwwww
なんだよぉ~~トスが上げられないどころかオーバーが上げられないってwww井川の作戦によって幸大学園はトスがまともに上がらず・・・。
二子石は幸大の得意な“嫌がらせバレ―”をし返すことができて上機嫌。
とはいえ、そんな程度では幸大は崩れず。「それぞれが得意なことを活かせ」と鷲野に指示されたことで、西浦ではなく
福井がトスを上げることに。
元々福井はセッターだったんですから、何の問題もないというか、全然困らない
というか・・・。相手は滝川を狙ってスパイクを打ってくるから守備も楽。
が、滝川が前衛に来ても一本目を滝川に取らせるという井川の作戦は続き
これで二戸石がチーム全体で井川と滝川との直接対決を引き出そうとしている
ことが判明。幸大は福井がトスをあげる変則シフトを続行すれば有利なのに、ここは敢えて
二子石の要求を飲むことに。
阿月は作戦を変更。
福井をセッターに戻し、滝川に打たせることにします。二子石がリスクを全て承知した上で策を取って来たことに対し、その覚悟に
応えないのは滝川の“男”が廃ると考えた福井によるものだってことですが・・・
鷲野は突然の作戦変更に戸惑い。
阿月がメリットを簡単に手放すということはそれよりもさらに大きな“企み”が
ある時だけだとわかっているのでこれは何かあるぞっと勘ぐってるわけですね。でも、阿月は「これが滝川と井川の最後の対決になるかもしれないのだ」と
まるで熱い指導者のような言葉を吐いて。それでも信用できない鷲野。
分かる、分かるwww
ところが、阿月は鷲野の疑いの目を完全スルーでガンガン応援を始めて・・・
椅子から立ち上がって大声をあげる熱い声援を送る姿についに鷲野も「これは
嘘偽りではなく真剣に応援しているのだ」と感動。滝川と井川も気合の入った本気の勝負を繰り広げ・・・
1セット目は幸大の勝利。二子石コーチ陣は2セット目も全力を出して最高のライバルにぶつかってこいと
チームをコートに送りだします。
こちらは本物の熱血コーチ陣だよ。。
そして阿月も珍しく選手を褒めてみたり、2セット目も限定的に前のポジションに
戻すから必ず2-0のストレートで勝って来いと熱い指示を。「それができずにフルセットになったときはセッターを滝川に戻し変則シフトで
叩きのめすが、“そんな決着の付け方はお互いに嫌だろ?”」いつもは「嫌がらせと騙しで二度と対戦したくないと思わせろ!」と教えてきた
けれど、この試合だけは例外で「もう一度戦いたいと相手に思わせる試合を
してこい」と。選手はみんな阿月の言葉に感動し、テンションMAXでコートへ。結果は27-25で幸大の勝ち。
お互い力をぶつけ合ったいい試合を展開してたようですね。試合後、井川は「これで因縁も終わりにしようと思っていたけれど、もう一度
お前たちと戦いたい。県大会決勝で続きをやろう」と声を掛けてきます。キラキラした表情で再試合を誓う清々しい高校生たち・・・が、これはすべて阿月の狙い通りwwww
いやいやいや 見事なまでの阿月の策略。
阿月はこの2チームが県大会決勝でもう一度戦えるなんて全く思ってなくて、
二子石は歩木浜に1-2で負けると断言。実は普通にあのシフトを続けて簡単に二子石に勝ってしまっていたら県大会
では二子石はそれなりに善戦するものの歩木浜に0-2で負けるハズだった
ようで・・・
これは今の歩木浜と二子石との実力から予想される当然の結果のようで。でも、さっきの試合で「もう一度滝川とやりたい、決勝に上がりたい」と思わせ
モチベーションを上げさせたことで二子石は歩木浜を1セット分疲弊させる
駒になると阿月は考えたんですね。「二子石と薬丸がフルセットで弱らせた歩木浜を美味しくいただいて優勝する」
と阿月は高笑い。
いや~~~抜け目ないというか・・・
状況を上手く使ってより盤石な未来図に上書きしてしまうつもりだったとはw
鷲尾は散々阿月に騙されてきたから今度は絶対に騙されないぞと警戒してた
のに、また騙されてしまったようでw
やっぱり簡単に警戒を解いてはいけないってことでw
そして後日、県大会のトーナメント表が発表され阿月の思惑通りの構図に。
でも、阿月の怖いところはこれだけではなくて・・・
阿月は県大会を前に選手らに宿題と称しある問題を解かせます。問題の意図を理解した福井は阿月の恐ろしさに驚愕。私なんてさっぱり意味がわからなかったわwww
点Pがボールを指していることすらわからずwww
進学校の彼らにとって問題を解くことは簡単だったようだけど、それによって
阿川の怖さをより実感するとはね。問題の答えは相手チームが使うコンビをそのままコピーして、それを全ローテで
使えるラインナップを自分たちで全試合考えろってことだったようで。得意技というのは過去に自分たちがやられ失点が多かったから憧れ、それが
使えたら強力な武器になると考えて身につけたものである可能性が高いと福井。
ということはそのチームが得意とするコンビ攻撃は逆にやられたら今でも苦手な
可能性も高く・・・「得意技で葬る」ってだけでも残酷なのにそれが最大限“理に適ってる”ことで
阿月の嫌がらせはホントに恐ろしいと感じる倉木でしたが、福井はさらに
その上を提示。自分たちが相手がどんなコンビを使って来ても再現可能であるってことは
新人戦の頃からずっと全てのクイック、それに絡めたコンビ練習をしてきた
からであって、つまりは阿月はその当時から夏の大会でこうなるよう仕組ん
できたということ・・・福井の指摘により、周りも自分たちも阿月の描いた筋書き通りに動いている
だけではないのかと阿月の怖さに更にビビる幸大のメンバー。いや~~~~確かにこれは凄い!!
まさに神!!痛快ですわ。
次の県大会で阿月の布石が回収されるのが楽しみです!!でも、阿月が見てるのはもっと先だから。
県大会は少しでも楽して勝って本命の全国大会に繋げるつもりでしょう。
阿月は神様なんだか死神なんだかわかりませんが、次巻も期待大です!