2017/10/13(金)23:52
「大正処女御伽噺」1~5巻(完結)感想
割と最近、新規でお気に入りのマンガを何点か見つけまして
その中の一つがこちらの作品なんですが・・・
最初は私の常連店TSU○A○Aで紹介されていたのでレンタル
しまして、めっちゃ気に入ったので一気に大人買い。
【在庫あり/即出荷可】【新品】大正処女御伽話 (1-5巻 全巻) 全巻セット
時は大正――。
事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に
養生という名目で家を追われた青年・珠彦。
世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり
果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。
彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。
もうね・・・
絵が可愛いし、ヒロインの夕月の性格最高だし・・・
これは絶対爆発的に売れるわ!これから応援してこ♪
って思ったんですが、私が出会った時には既に連載終了が決定で。
なんで、これから売れそうな作品なのにもう終わりなの!?って
ショックを受けましたわ。
まさか5巻で完結してしまうなんて夢にも思わなくて。
もしや、編集部の方で打ち切りにしたのでは・・・っと詮索して
あれこれ調べてみたんですけどね。
特にそういうわけでもなさそうというか、よくわかりませんでした。
う~~~ん、作者さまの希望通りの展開ならいいんですけどね。
取りあえず、綺麗に収ってますので。
試し読みはこちらからできます → ジャンプSQ「大正処女御伽話」
私としては4巻でまた新キャラ出てきたし、不穏な動きが見られた
のでここからまた話が広がっていくもんだと予想してたわけですが
全く外れたというか、あっという間に問題が解決していって(^^;
あれよ、あれよって間にまとまっちゃった感じでしたw
ま、ふんわり始まって、ふんわり終わってるってことではこれで
いいのかなとも思いますけど。
もっともっと二人のあれやこれやとか、他の人との関わりを読んで
みたかったので、これで終わってしまうのはとても残念です。
第2部とかないのかしらん、とか思ってみたりw
結婚してからも幸せのお裾分けをして欲しいですわ。
連載はJSQってことで一応は少年誌ですが、大正時代を思わせる
着物がとても可愛いのです!
コミックスの表紙とかもどの巻も色合わせとか柄とか素敵ですv
特に私は3巻が好み。
この時代の半襟にも柄物を持ってくるあたりや、振り袖の柄の
ダイナミックさがとても好きです。
あと裏表紙のデフォルメされたキャラがまたちっまくて可愛いの
です!!
もうなんだろう・・・温ったかさが滲み出てる感じです。
この作品の癒やしの部分が凝縮されてるのですわ。
とにかく夕月が健気で可愛らしくて性格よくて、理想の嫁?
しかも隠してるけど乳デカいというw
私は貧乳派ではありますが、けっしてデカい乳が嫌いなわけでは
なく、むしろ乳は何でも好きw
夕月にはというか、癒やしの必要な珠彦にはこの乳こそが理想型
なのでしょうね。
うん、いいと思う!!
着物が大好きな私としてはこの襟の合わせ方というか、描き方も
非常に上手で好感度MAX!
着物はやはりその構造がわかってない人が描くとなんじゃらほい
ってことになりますからね。
ま、とにかく私のツボを押しまくりのこの作品なんですが、なんと
言ってもほとんど悪い人が出てこないところが素晴らしい。
羅刹なんて言われてる親父さまですら、結局は可愛かったし。
出てくる人、出てくる人、初めは嫌がらせをしてくるような根性悪
だったとしてもユヅと接するうちにユヅの魅力にドハマりして改心
していくというマジック。
読んでいて痛快なのですわ。
引きこもりのペシミストの珠彦でしたが、突然現れた春の嵐・ユヅに
よって人間味を取り戻し、いい男へと成長していく様は読んでいて
非常に心地良いです。
癒やされます。
また珠彦が紳士的に振る舞うも、時々ユヅに欲情するのも可愛らしくて
たまらんのですわw
年相応にちゃんと興味があるのがいいですねw
しっかりエロ本まがいのものも定期購読して来る日に向け準備して
ますしw
最後はちゃんとHに至ってよかったですv
ユヅもホント性格いい子なんだけど、自分の大切なものを壊された
時の凜とした態度には痺れましたわ!
綾の登場したシーンですよね。
綾に意地悪なことをされて泣き崩れるかと思ったら、意地を見せて
毅然とした態度。
でも、珠彦には泣き笑いの表情を見せるという・・・
ああ・・・こんなん惚れるわ。
意地悪してきた珠子が一夜にしてユヅにゾッコンになってしまうエピ
も最高でした!
偉そうな態度をみせてもまだ子供なんですよね。
ユヅの温かさに触れて珠子が一気に変わってしまうのも微笑ましくて。
ツンデレとはまさに珠子のためにある言葉では・・・って思ってしまう
ほどですが、ユヅの前ではデレまくりw
珠子も可愛い!
そして綾も初めはユヅに意地悪してきたのに、ユヅに接してるうちに
すっかりいいお姉さんになって。
しかも珠彦に惚れてしまうという展開。
いやいやよくあることだけど、ちょっと切ないけど、でもちゃんと
幸せになってくれるから嬉しい。
みんながみんなそれなりのところに収ってHappyってのは読んでる
こちらとしてもHappyですよ。
ただ、ことりちゃんたちはもっと絡んでくると思ったんですが、割と
あっさりでしたね。
ここは本当はもう少し展開があったはずなのではと思ってみたり。
この後、2巻くらいは話が膨らませることができたのでは。
で、最終巻は怒濤の展開。
珠央が実は結構裏でやらかすタイプかと予想してたのですが、そこは
外れたというか、珠央もしっかり改心してしまって(^^;
全てを感化し、善人に変えてしまうユヅの影響力凄いw
ま、珠央の場合はユヅというよりもすっかり別人になった珠彦に影響
された感じですけどね。
黒珠彦もなかなかいいv
あと数巻あったら、珠代と親父さまも感化されていい人になって
しまったのではないかと思ったりもするのですが、親父さまも羅刹
と言われてた割には結構、ちょろくて。
珠彦から感謝の言葉を聞かされて、昔のことを思い出し、元々は
優しい人だったってことが判明。
あらら・・・ちょっとしたボタンの掛け違いというか、親父さまが
単に女心が理解できてなくて一方的に思い違いをしてただけのよう。
この作品なので羅刹と言ってもこれくらいに止めておいてもらった
方がいいですよね。
みんな丸く収って愛でたし、愛でたしの完結でした。
いや~~もっと続くと思って楽しみにしてたんですが、まさかの
急展開。
でも、ラストは納得のいく形だったので大満足です。
癒やしが欲しい方にはぜひぜひオススメの作品です。
我が家ではみんなユヅに惚れております。
後味も最高ですし、全5巻ですのでまとめ買いをぜひ!!