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Little Butterfly

Little Butterfly

娘さんをください!

とりあえず両親への婚約の第一報は私の口から出た。

さて、肝心の未来の旦那さん。

Tは大学で”Japanese Culture”というクラスをとっていて、そこで「日本の結婚というのは家と家同士のつながりなのです。家族への挨拶はとてもIMPOARTANTなのです。」というと~ってもValuableな情報を仕入れていた。なので、日本人の嫁さんをもらう以上、そのご両親に土下座で挨拶をしなくてはいけないということを重々承知していた(笑)。

「大学は必ず卒業する」と言う事を重要視していた私たち。婚約したときは二人とも学生だったけど、親に改めて挨拶するのは二人が卒業してからという事にしていた。そして、Tがわたしより一足遅く卒業したこの夏。Tは私の両親に挨拶をする覚悟を決めた。

私が「Tが挨拶に来たいって言ってるんだ~」と言うとお母さんは、「じゃあ、卒業もしたわけだし卒業祝いを兼ねて食事に行こう」と言ってくれた(この時点でお母さんと私の仲はかなり修復し、家族もTをだんだんと受け入れていた)。

場所は日本食レストラン。お父さんがお座敷を予約していてくれた。はじめは他愛のない会話。Tもいきなり土下座と言うわけにもいかなかったのだろう。そして、しばらくすると日本酒が出てきて、それを飲み始めた。すこ~しほろ酔い気分になってきたところで、なかなか話を切り出さないTをよそ目に私から「じゃ~そろそろ本題に~。」と切り出してみた(要するに、お酒の力を借りてみたのです)。すると、さっきまで和気藹々としていた雰囲気が急にし~ん...

空気を察したTはいきなりここぞとばかりにまじめに話し出した。そして土下座とまではいかなかったけど、「娘さんを誰よりも幸せにします。だから見守っていてください。」と私の両親に言った。この日の挨拶は私が通訳をしなくてもわかるようにTがなるべく簡単な言葉を使って、でも重みのある表現で話してくれた。

お母さんは泣いて、私も泣いた。お父さんは「がんばれ」って言ってくれた。妹はニヤニヤしてた。

その後は、家族全員でTも加えて写真を撮った。家族にTが受け入れられた瞬間だった。 



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