051889 ランダム
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それでこそ my life

それでこそ my life

ラッキー

私は幼い時から自分が
日本という国に生まれたことを、
とてもラッキーだと思っていた。

お金持ちではなかったけど、
着るものに困らず、
飢えることもなく、
雨露もしのげて、
家族もいて、
身体は健康で、
今日や明日、殺されるかもしれない恐怖もなく、
蛇口をひねれば水やお湯が出てきて、
冷蔵庫には食べるものや飲み物が入っていて、
暑ければクーラー、
寒ければ暖房、
夏休みには田舎に遊びに行き、
黙っていても学校に通えて、

私はこの国に生まれたことが、
とてもラッキーだと思っていた。

今でも、
その全ては変わらない。

変わったのは、
自分が働くことにより、
それらを可能にしているということだけ。

でも、確かに今でも上記のことは変わらずにできることなんだけど、
それらが必ず保障されていることではないということに
気づいてしまったのだ。
隣国からは占領や誘拐の対象にされている。
具体的に言うと竹島や拉致問題。

何も知らない子供のときは、
自分の得たラッキーが永遠に続くと信じられたのに。
大人になって背が高くなれば、
より遠くの景色が見えるのと同時に、
遠くの火の手も見えるようになった。

ぬるま湯のような幸せを得るために、
米国からはほとんど植民地然と扱われているようにも見える。

情けないし、悔しい。

でも、幸せには換え難い。

幸せとは平和だ。

柔らかい陽射しに
優しい気持ちになって
微笑みたくなるような
穏やかな気持ちでいられること。

でも、わからなくなる時もある。
大切なものを守るために、
なりふり構わず刃を向けることも、
必要なことなのではなかったか。
守りたいものを守るための正しい方法は何なのか。
今と、長期的視野とその両者を満たす方法。

それでも、私はこの国に生まれたことを
やっぱりラッキーだと思っている。

望み、努力を惜しまなければ、
何者にもなれる自由がある。

そのラッキーを生かすも殺すも本人次第だ。

私はラッキーであることに満足してしまったから、
ダメなんだな(笑)


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