「 そばしゃぶ 」
聞けばどんなものかすぐに想像できるが、あまり聞きなれないことば。
心斎橋に本店がある【浪花そば】の登録商標。
有名な「
うどんすき」という呼称は、本来、【
美々卯】の登録商標だが、やがて同様の調理法が多数の飲食店で供されるようになり、他店のメニューにも「うどんすき」と表示されるようになった。
このため【美々卯】と他店との間で訴訟となったが、1997年に東京高等裁判所は「うどんすきという料理名は既に一般名詞化している」という判断を下し、実質的には商標権が喪失された状態となり、のち1999年に上告棄却で確定したんだって。
(wikipedia参照)
それに比べると、この「そばしゃぶ」は一般的になっていなくて、ブランドがうまく守られている、ってところか。
【しゃぶしゃぶ処 心斎橋 総本家 浪花そば】 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-4-32
ぐるなび、
紹介ブログ1、
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牛肉の旨味とそばの相性抜群の鍋料理「そばしゃぶ」を名物料理としている店。
そばは、石臼挽き自家製粉の手打ちとのこと。
「そばしゃぶ」のほかに、沖縄県島豚使用そば茶の出汁と特製つゆでいただく「そばつゆしゃぶ」や鴨の旨味がおそばと野菜を引き立てるという「鴨そばすき」もあるが、もちろん、普通のお品書きも充実している。
ちなみに、姉妹店の【にし家】(
ぐるなび)では、「うどんすき」ならぬ「うどんちり」をウリにしているようである。
ホントはね、「ひとり鍋」なんかやりたくないわけよ
でもね、
そばを食べてブログを書くのが趣味のひとつになっちゃっているし
、せっかく大阪に来ているのだから、と試してみることにした。
通しでやっているので、暇な時間帯に入店。
店員さんによれば、「ひとり鍋」の客も少なくないらしい。
その『そばしゃぶ』\3,654は
・前菜
・そばしゃぶ
・振りそば(お替り自由)
といった内容。飲み放題付\4,980にしてもらった。
まずは、ビールをお願いすると、前菜と薬味、鍋が運ばれてくる。
ほうれん草としめじの白和え、そば味噌、薬味は九条葱と生姜。
食べ方が書いてある。そば味噌を薬味のひとつとして使ってもいいんだね。
初めてなので、若いおねーさん店員さんに指導してもらう。
鍋のつゆが煮たり、先そばは2ふりあり、振りざるに入れていただく。
「あっ、おねーさん。あぁ、入れちゃった。まだ、写真が撮れてない。」
「どうぞ、どうぞ。記念に撮ってくださいね
」
さて、野菜類とお肉はこんな感じ。おいしそう♪
野菜から投入、次に肉をしゃぶしゃぶ♪
そばは食べ放題。おかわりしちゃいましょう。
写真を撮りながらの「ひとり鍋」って大変だよ~(笑)
薬味の生姜がつゆを一段とおいしくするね。
おいしくいただいた。ごちそうさまでした~
ちなみに、同様な食べ方で「
そばすき」という名前で提供している店が3つ見つかった。
・
煮物や艶
・
河道屋養老
・
そば処 東京
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あの【美々卯】も「そばすき」を試しているはずなんだけど、表メニューには出ていないよね。
『美味しんぼ』第43巻(1994年2月1日初版)第7話 「疑問を抱く心」の”
蒸し蕎麦”
そして薩摩は「うどんすき」を用意する。
「ダシは笹目鹿というカツオブシ、昆布、花カツオでとって丹波焼の壷に入れて寝かせて熟成させたものです。それにカシワ、ハマグリ、アナゴ、ユバ、エビ、季節の野菜を加え、うどんを入れます」
「これがうどんすきか。話に聞いたが食べるのは初めてだ」
「私の父が考案した料理ですが、牛のすき焼きを食べたあと、残り汁にうどんを入れて食べたら美味しかったので、それならその美味しさを出そうと考えたのは発端です」
そして茹で上がったそばを準備する薩摩。
「さあ、いよいよ「そばすき」です。ゆでたそばを鍋の中にちょっとくぐらせるだけで引き上げてください」
その美味さに驚く一同。
「あがががが。そば食いの中松、この味を今まで知らなかったとは。美味すぎる」
「このうどんすきの汁は、普通のそばつゆより複雑な味なのに、おそばはそばつゆにつけた時より、もっと瑞々しい味に感じるわ」