穴掘りの美学

2011/01/07(金)21:03

力の湧く方向へ

本日仕事始め。 ちょと遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。 みなさん年末年始はいかがお過ごしでしたか? 僕は今年も家族でゆっくりと過ごしました。主に実家で食べては飲んで寝て・・・また起きて ご飯食べてビール飲んでビール飲んで、はぁそれじゃそろそろってビール飲んで気がついたら お休み終わってた・・・みたいなかんじです。 そんな新年の始まりに初めて「となりのトトロ」観ました。もちろん僕は何度か見たことありますが、 4才になった娘の空は初めて。ジブリ作品のなかでも子供にもっともみせたい作品だったこともあり 目を輝かせてドキドキしながら観ている空を見てるのが楽しかったです。 それでなのかサツキとメイちゃんがお父さんと引っ越してくる冒頭から、なんだかグッとこみ上げて くるものがありました。 あれ?なんだろ?・・・なんか、泣きそう?・・・グッとくるぞ・・・みたいな。 話はどんどん進み、あたたかくて夢のあるストーリーにはもちろん感じ入っているんですが、どうも それだけに自分が反応しているんではないことに気がつきました。 それは、描かれている背景の景色とか音だったんです。 夏の青い空に浮かぶ入道雲。木漏れ日や風に揺れる木や草。夕立の不気味な黒い雨雲。 雨の音。傘に落ちる雨粒の音。夕焼けのジンとくる空の色。虫の音。 これは、きっと宮崎駿さんが実際に心奪われた景色や音なんだなぁと。そして、その光景と描かれ 方がとてもやさしい。そうゆう情景をどうゆう思いで見つめていたのかがすごく伝わってきました。 こんな気持になるのは初めてで正直驚きました。そして油断すると泣きそうなくらいでした。 あれは、絶対にGoogleとか本で調べて、「夏の空はこれ!」みたいなかんじでは描けない・・・ 宮崎駿さん自身が自分のなかの体験とか感動したこととかそうゆうコトとしっかり繋がってて、それ を見つめて「これだなぁ夏の雲わぁ」みたいじゃないと描けない。 僕の勝手な解釈かもしれないけれど、そんなふうに感じました。 僕も庭をつくる仕事をしているなかで、こうゆうつくり方はほんと大切だなぁと改めて思いました。 表面的なかっこよさとか美しさとか技術や情報処理能力でつくるのではなく、自分の内面のなかに ある感覚とか衝動とかそれを掘り下げて掘り下げてもっと掘り下げてどんどん行った先にある「核」 みたいなところを捕まえて、「これどうぞ」みたいな表現はきっとみんなに共通して伝わると思う。 「あぁ~これです^^」って。 そんなふうに仕事したいなぁ~なんていいながらまたビール飲んじゃったりするんですが・・・・・ そのためにはどうしたらいいか?いいのでしょう?教えて? あ~でもない・・・こ~でもない・・・などと考えてみましたが、ヒントは”力の湧く方向に進む” ことのような気がしてます。自然と力が湧いてくる!自ずと進みたくなるのは、理由云々抜きにして きっと自分の奥のほうにある「核」と繋がっているから。 なので今年は具体的にこれやる!みたいな目標立てるの止めて、ただ力の湧く方向に進みます! 楽しいことも辛そうなことも、力が湧く方向に進みます。 普段お世話になってるみなさま、そしてこれから出会うみなさま、 本年もよろしくおねがいします!

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