バフェット本2冊の読書感想
・世界No.1投資家バフェットの謎 ~何がその成功をもたらしたのか?(庄司卓矢著、技術評論社)公認会計士の著者が書いたバフェット本ということだけあって、バフェットからみた監査人のあるべき姿が述べられているところが他のバフェット本にはない、おもしろいところ。あと、近年までの重点投資セクターであった保険事業についても、なぜバフェットが投資しているのかが書かれていて興味深い。今までのバフェット本といえば、アメリカ人が書いたものを翻訳したものや往年の成功事例(コカコーラ、ワシントンポスト等)を紹介したものがほとんどであったが、そういったものとは一線を画していて、結構価値があるのではないかと思われる。・11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業(田口智隆著、フォレスト出版)バフェット本というよりは、バフェットが子供の時にした行動を取り上げて経済や金融について説明している本といったほうがいいのかもしれない。経済や金融等のことを結構くだけた表現で広く浅く説明しているため、各分野のエッセンスをやきっかけを掴むことができると思う。一方で、それなりに各分野の知識を得ている人にとっては「知ってる、知ってる」ってことになるため、物足りない一面もあるかも。というわけで各分野の入門書的な位置づけになるのかな。