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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

12条~18条



『母親の法律』


【第12条】 言い訳はしない


・子「お母さん、遅い!」

 母「ちょっと○○に寄ってたからね」(正:遅かったね)


・子「お母さん夕飯まだ?!早く食べたい!」

 母「だってお隣りさんに話しかけられちゃってさぁ」(正:うん早くするね)


このように、お母さんが言い訳していますと、

子どもも何かあったら「言い訳」するようになります。

学校で先生やお友達にも「言い訳」する子にしては大変です。



【第13条】 先さきものを言わない


・母「ただいま」

 子「おかえり」

このような小さいことでも重要です。


・子(コップにお茶を注いでいる)

 母「こぼしたら拭いておいてよ~」


・子(学校から帰宅)

 母「明日もプールあるでしょ、洗濯するから出しておいて!」


・子(朝、子どもが起きてきて眠そうにしている)

 母「おはよう、パン焼いていい?ご飯もあるよ?」

 子「ん~」(返事がない)

 母「目玉焼き食べる?」

 子「うん!」


母親ばかりがしゃべりますと、子どもはこのように

「うん」くらいしかしゃべりません。

40歳の母親ばかりがパクパク口を開けて、口の重い子どもにしてしまいます。

親に言われるままにしか動けない子どもにしてしまいます。

朝ごはんも、起きた子どもに聞くのではなく、

母親としてその日の朝食を作るべきです。


・母「○○ちゃん、おはよう」

 子「・・・・」


これもお母さんだけが口を動かして、子どもの口は動いていません。

消極的な子どもにしてしまいますし、

このような挨拶は、目下から目上にするのが常識です。

よく、挨拶の出来る子にするためには、まずはお母さんの方から

大きな声で「おはよう」と言ってあげるといいと指導されたりしますが、

このように、母親が先にしゃべる子育てをしてしまいますと、

この子は学校に行っても、先生やお友達から

「おはよう」と声をかけてもらわないと、

自分からは言えない子になってしまいます。


・母「朝だよ」

朝かどうかまで教えてあげないといけないの?


・母「学校どうだった?」

 子「うん、楽しかったよ」

 母「20分休みは何したの?」

 子「教室にいた」

 母「誰かと遊んだの?」

 子「うん」


全て母親から先に発信していますので、子どもはただ答えているだけです。

このように親が先に発信してしまいますと、

学校でも自分から何も言えない子になってしまいます。



【第14条】 子どもより字数を多くしゃべらない


・母「7時過ぎてるんだよ。起きて」

 子「・・・・」

 母「お母さん、仕事行かなきゃいけないから、早く起きてご飯食べて」

 子「うん・・」


・子「このパン食べていい?」

 母「パパが食べたいっていうから買ったんだけど、

   ちっとも食べないからさぁ、賞味期限今日までだから、

   多分もう食べないと思うよ」


・子「今、私の携帯鳴らなかった?」

 母「鳴ってたよ。でもすぐ終わったからメールなのか電話なのかわからないよ」

 子「うん」

 母「いちいち聞かないで自分の部屋に置いておけばいいのに」

 子「・・・・」


・子「サンシャイン水族館って観るだけなの?」

 母「サンシャインか・・エプソンだと、アトラクションとかもあるけど、
   
   サンシャインは確かほとんど観るだけだよね・・

   でもプラネタリウムもあるし、同じところに、ナンジャタウンもあるから、

   そっちの方が楽しいよね。でも何で?行きたいの?」


3、40年生きてきた人生。

お母さんは沢山の人たちとしゃべってきました。

今度は子どもたちが学校という社会で、

先生、お友達と思う存分しゃべって、学校生活を楽しむ番です。

しかし、40歳のお母さんが口をパクパク、口の神経を動かして、

10年しか生きていない子どもの口の神経を殺してしまう。

恐ろしいことです。

これだけお母さんがしゃべりますと、子どもはしゃべる楽しみを覚えません。

このようなしゃべれない(親ばかりがしゃべって子どもがしゃべる暇がない)

子どもにしてしまいますと、

学校で先生やお友達としゃべろうと思っても、

何から話していいのやら、戸惑ってしまうことになります。


「ウチの子は思っていることがちゃんと言えないタイプで・・」って・・(汗)

それは小さい時から親ばかりがしゃべって、

子どもにしゃべる機会を与えなかった結果です。

親がそうしてしまったんですよ。



【第15条】 子どもの好みは聞かない


・母 「朝ごはん、パン焼いていい?ご飯がいい?」

 A子「パンでいい」

 B子「何か他にないの?」


・母 「今日の夕飯、何にしようか?お好み焼きにする?焼うどんにする?」

 A子「お好み焼きがいい」

 B子「またそんなの?どっちも嫌だ、ハンバーグが食べたい」


・母「サラダいる?ヨーグルトも食べる?」

 子「いらない」


このように、母親が子どもに「好みを聞く」ことは、

子ども上位、子ども本位、過保護の子育てです。

学校や社会ではそんなに自分本位に好みを聞いてくれません。

自分の思い通りにならないと気のすまない性格になります。

給食でも、考えられたものがそのまま出てきます。

好みなんか聞いてくれません。

給食の食べられない子は、このように母親が気を使ってくれている家庭から発生します。

「うちの子は給食が食べられないのです」ではなく、

親がそんな子にしたわけです。特に注意して下さい。


毎日着る服も、子どもが自分で選べるようにかけておく等します。

自分で選べない子、自分の思い通りにいかないと気がすまない子になってしまいます。

学校や社会ではそんなに自分の思い通りに「選ばせてくれたり」しません。

みんな状況に従っているのです。



【第16条】 子どもの評価はしない


・子「今日はもう宿題やったよ」

 母「そうなの、えらいね~」(正:そう、もう宿題やったの)


・子「お母さん、できたよ」

 母「まぁ~かわいいね~」(正:そう、できたの)


・子「今日、Mちゃんと遊んだよ」

 母「よかったね」(正:遊んだんだぁ)


・母「その服、下のスカートとよく合ってるよ」(先さきに違反)


・子「お母さん、見て」(絵を描いている)

 母「おお~うまいね~キレイに描けてるね~」(正:うんと言ってみる)


・母「もう起きたの。早いね~」(先さき・見てわかるに違反)


・子(一人で卵焼きを作った)「食べてみて」

 母「おいしい~すっごくおいしいよ~」

 (正:食べてみる。子どもが「おいしい?」というまで待つ)


このように母親が子どもの評価をしますと、

良い評価をしたら、小さいうちは喜ぶかもしれませんが、

大きくなるにつれ、冷めてくることを感じるでしょう。

ちょっと評価が良くないと、子どもはやる気を失くすかもしれません。

そして社会でや学校では、そんなに良い評価ばかりはしてくれません。

もっと大きな過ちは、

「感動」という大切な子どもの表情、表現を

母親がみんな「横取り」しているということに気づいて欲しいのです。


・子「お母さん、できたよ」

 母「そう、できたの」

 子「どう?上手に出来てる?」

 母「うん、上手に出来てるね」

 子「そうか、次はもっともっと上手に作るんだ~」

   ↑

こんな感じの会話で良いのではないでしょうか?



【第17条】 見たらわかることは言わない


・起きてたのね(起きているからここにいるんだよ)


・食べたのね(食べたからなくなっているんだよ)


・お風呂入ったのね(わかりきったこと言わないで)


・シャツが出てるよ(子どもが自分で気づくまで待つべき)


・母「用意できたのね」

 子「うん、見たらわかるでしょ」


・母「ハッピーのエサないよ」

 子「うん」(わかってる)


・子「ほら、見て」(全部きれいに食べたお皿を見せる)

 母「きれいに食べたね~」(見てくれるだけでいいんだよ)


こんな「見たらわかること」を母親が言ってしまいますと、

子どもにバカにされる始まりです。

子どもにバカにされるような、こんな言葉は、

不用意に言わないようにしましょう。



【第18条】 母親側の事情は言わない


・母「あ~あ、今日は疲れた~。朝早かったからね~」


・母「今日は大変だったよ~」


・母「ハ~、しんど(ため息)」


・母「今日は忙しかったから遅くなっちゃってね」


・子「さっきから何バタバタしてるの?」

 母「銀行に振込みに行かなきゃいけないから着替えてるの」

 子「じゃあ、ついでに○○買ってきて」


・子「わっ、この餃子、チーズ入ってる」

 母「今日はひき肉が足りなかったから」

(言い訳/十字以上/ボールの色を変えているの違反も含む)


・子「都合がいいのは26日だけ?」

 母「うん、25日は仕事だし、27日は○○があるの」

(母は「うん」で済ませればいいのに、自分の都合に周囲が合わせてくれることを教えてしまう)


・母「寝坊しちゃったからお弁当つくるのムリだわ。パン買って」

 子「嫌だよ!お弁当にしてよ!」


このように「母親の事情」を言ってしまいますと、

子どももきっちり「母親の真似」をして、

同じように「言い訳」を言うようになってきます。

不用意な言葉は怖いものです。

また「母親の行先」などを子どもが聞いてもいないのに言いますと、

買い物を言いつけられたり、買い物袋に興味を持ったりするようになる危険性があります。




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