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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

思考の発展



ドロシーが教室復帰を果たし、 学校に行き始めて、

3ヵ月ほど経った頃のこと、 元気がない日がありました。

そして、ドアオープナーで心の扉を開き、 能動的に話を聞いてみました。



私「ドロシー、なんだか最近、ちょっと元気がないように見えるんだけど、 

  もしかして、何か悩みごとでもあるのかな?」

 ド「ううん、ないよ」

 私「そうか」(そのまま何も言わずに傍らで座っていると・・)

 ド「どうして勉強しなきゃいけないんだろう・・・」  

  「ドロシー、勉強ヤダ。。。やりたくない」

私 「そうなの・・勉強やりたくないの」

ド 「うん。勉強わからない」

私 「勉強がわからないからやりたくないのね」

ド 「うん。それに、どうしてみんなと同じじゃなきゃいけないの?

   ドロシーが国語の勉強をしたいと思っている時に、算数しなさいって言われたり・・」

私 「なるほどね。ドロシーが別のことをしたいと思っている時に、

   みんなと同じことをしなさいと言われるのが嫌なのね」

ド 「そう。どうして、あれしなさい、これしちゃダメって言うの?」

私 「あれしなさいとか、これしちゃダメとか言われるのね」

ド 「うん。コンビニ行っちゃダメとか・・この間、コンビニ行ったこと怒られたよ」

私 「そうなの?そう言えばA君のお母さんにみつかったって言ってたもんね」

ド 「うん。コンビニに行くのなんて、学校とは関係ないじゃん。それなのにどうして怒られるの?

   家の机が片付いていない人って聞かれたからハイって言ったら、

   片づけなきゃダメって言うし・・そんなの学校と関係ないじゃん」

私 「うんうん、なるほどね。先生があれこれ口うるさいのが嫌なのね」

ド 「うん!それに、成績下がっちゃった・・」(急に泣き始める)

私 「成績がさがっちゃったのが、悲しいのね」

ド 「うん!」



話しているうちに、日々の鬱積が次々と出てきました。

先生が口うるさいこと、買い食いがバレて呼び出されて注意されたこと、

勉強がわからなくて辛いということ、成績が下がってしまって悲しいということ・・・



このあとドロシーは、吐き出すだけ吐き出したら、嘘みたいに元気になりました 。



子どもがイライラしていたり、落ち込んでいる時に、

こうしたらいいと親が一方的に自分の考えを押し付けたり、

解決策を教えるのではなく、子どもの話をじっくり聞くようにする。



子どもの気持ちのよき理解者となることで、

子どもの思考を先に発展させ、

子ども自身の問題解決能力を引き出すことが出来ることが多いのです。



人はわかってもらえたと感じた時、思考が動くものなのだそうです。

相手が自分をわかってくれたと感じることで初めて、

次にどうすれば良いかを自分で考えていくことが出来るんですね 。




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