テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:偏食の本棚・映画、DVD
日本ではまだ上映や邦題などが決まっていないみたいだけど、
このサイトのままだったらイヤ 「グ」ってどこからきたの?? 「Boleyn」って名字なんですけど? 気を取り直して・・・ 公開初日が旅行中だったにもかかわらず 初日に見る!と決めていたので、ニューカッスルで鑑賞。 直前にしっかり、緑の丘、寒くて風の吹き込むチューダー式のお城など を見ていたせいか、あの時代にすっと入っていけた。 アンを見初めさせたかったのに、先に結婚していた妹、 メアリーに目をつけたヘンリー。お目が高い! やっぱり顔がいいって、モテルし、確実に子孫を残すのね。 いや、確かにアンもエリザベスを生んだけど、 後が続いてないし・・・(そう考えたら、すまぬ、母よ!) この映画で言いたいことはもしかして、大人しかったメアリーが 実は一人勝ちしていたってことではないだろうか? 3回の「望まれた」「結婚」。 ちゃんと王には男子生んでるし。 確かにヘンリー8世とはきちんとした「結婚」ではなかったけど、 あの映画を見る限り、かなり愛情溢れた扱いだったようだし、 野心家の姉が無理難題を言わなければ、あの時代ということもあって、 メアリーは愛人でもじゅうぶん幸せだったのではないだろうか? 一方、 野望は仕方がない。だって持っちゃったんだもの。 これは個性とか性格のようなものだから持たずにいられない人もいる一方、 一生関係ない人もいる。 そして、頭の良さ。これも仕方がない。 見た目で異性を惹き付けられないのなら、頭の回転を早めるしかない。 これも生きる知恵。 だけど、急ぎすぎで欲張りすぎたんじゃないかな。 なぜ、ヘンリーにさっさと飽きられたのか。 映画で見る限りはじらしすぎのように思える。 けど、それは相性の問題もあるし、 そこまで言うのはコクかもしれない。 それにしても、プレゼント攻撃の時点までは ものすごくうまくヘンリーを操っていたのに、 どこで間違っちゃったんだろうね。 知性だけに頼っていてはいけない ということを教えてくれた。 今の私たちは英国国教会でもカトリックでもあまり気にしないけれど、 カトリック全盛期にローマ教皇に破門を言い渡されるってことは、 まるで怖いものなどなかったように見えるヘンリー8世にとっても、 相当のストレスというか、恐ろしいことだったんだ、 ということがこの映画を見てわかった。 どこかの批評で「エリックが今までの骨付き生肉に喰らいつく というヘンリー8世のイメージを覆して、人間的なヘンリー8世にした」 と言ってくれていたけど、本当にこの映画でヘンリー8世の 人間らしい部分が容易に想像できる。 激しくも優しいエリック。あぁ、まっすぐにその感情を向けてくれるなら、 どっちでもいいなぁ~♪ 原作を読んだら、また新たな発見が出てくるかも? そしたらもう一度映画も見たい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/06/06 12:41:39 AM
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