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テーマ:私のイギリス生活(443)
カテゴリ:ロンドンのネタのタネ
本日17日ロンドンマラソンが行われた。
今年は去年のロンドンらしい小雨模様とは打って変わって、快晴に恵まれ3万5千人ものランナーが汗を流した。 私の家のすぐ近くのいつも使う道が毎年コースなので、さしてマラソンに興味の無い私もついつい観てしまう。 この大会はガチンコである。 今年の女子優勝者はアテネ五輪の悲劇のヒロイン、ポーラ・ラドクリフ。2時間17分42秒の好タイムだった。歴代日本記録よりも速い。まさにガチンコ。 しかしかといってエリートランナーだけでない。大勢のファン・ランナーと呼ばれる一般参加者が大会を盛り上げるのだ。 彼らのただ走るのではない。チャリティーの為に走るのである。 例えば力になりたいと思う慈善団体があるとする。そしたら「私がもし完走したら、ここに寄付して下さい」といって友人等に約束をとりつけ、完走の暁にはその決めておいた金額を寄付してもらうのだ。そしてそれを応援する数十万の沿道の人々をも巻き込んで巨大なチャリティへと変化していく。ゆえにこの大会はイギリス最大のチャリティーイベントと言われる。 イギリス人はチャリティーが好きである。 毎日の様に色々なチャリティーイベントがイギリスのどこかで行われている。他人に施しするのが嫌いではない国民なのであろう。だからくそ高い17.5%の消費税にだって耐えられるのだ。 しかし、義務だからとやっている言うよりも皆楽しみながらやっている。 チャリティする事を楽しんでいるのだ。 それに影響されたわけではないが「live strong」というyellow bandを私もチャリティーがてら購入した。ツール・ド・フランス6連覇のランス・アームストロングが癌を克服した事から始まった基金のリストバンドだ。イギリスでは数多くの街行く人がチャリティの証として身につけている。 が、日本ではこのバンドはヤフオクで高値取引きされている。 西武松坂やフェイエ小野伸二が身に付け、nikeとのコラボ制作で日本非売品だから「かっこいい」と思って付けているのだろう。 チャリティーを楽しむイギリス人と、なんでも形だけの猿真似の日本人。 日本に本物が根付く日は来るのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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