あるのおはなし帳

​​​​ある日ユーチューブで動画めぐりをしていると、映画のロケ地の今と昔を紹介してるチャンネルに遭遇。

その中に「男つらいよ」シリーズのロケ地もありました。

懐かしいなぁ、なんて見ていたら、ふと思い出したことが！

「そういえば、寅さんの新作観てない！」

桑田佳祐さんがテーマ曲を歌った50作目の寅さんを！





一度気になったら観てしまいたくなるのが人の性。

ありがたいことに、観たいと思ったたらすぐに見れる時代。

デジタル時代も良いもんだ！


そういう事ですぐに鑑賞スタート。

・・・

・・

・

鑑賞終了。

感想は・・・

「う～ん。こうじゃない。」こんな感じ。


最初に断っておくと、自分は寅さんの甥っ子の満男より少し下の世代です。

そして映画自体も、映画館で観たのは1回というライトなファン。

あとはテレビ放送でしか観てないので、全作は見てはいないと思います。

そんな自分の感想が「う～ん。こうじゃない。」でした。


​※ここからネタばれあり※​

期待しすぎてたのかもしれないです。

当然ながら、寅さん演じる渥美清さんは亡くなっているので、回想とデジタル処理での登場。

回想シーンは見応えがあったなぁ。

今見ても、何度見ても引き込まれる。


今回の話は満男と学生時代の恋人の泉との再会を軸にしたものでした。

お互い結婚して、子供もいる。

ただ、満男の妻は6年前に他界。

そんな満男の妻の法事から物語はスタートしました。

画面に集まる懐かしい面々に嬉しさが・・・。

それと同時にみんな年取った。

自分もなんだけどｗ


ここからちょっと辛口になります。

満男が小説家になってるのも変な感じ。

そんな文学的な学生でもなかったような？


今回の映画では泉との話しの部分が多すぎかな。

純粋に寅さんが見たい人にとっては、泉はマドンナでもなかったし。

あと、泉を演じる後藤久美子さんは演技というか、日本語がたどたどしい感じ。

これは海外生活が長いそうなので仕方ないのかもしれない。


空港でのラストシーンで満男と泉のキスシーンなんかにも、

「それ、いる？」ってツッコんでしまった。

満男は良いとしても、泉はダメでしょ、旦那さんいるのに。

自分としては泉は今回出番なしでも良かったくらい。


映画冒頭で桑田佳祐さんが男はつらいよのテーマ曲を、寅さんをイメージした衣装を着て歌い上げます。

これも人を選ぶかな。

ダメな人には受けつけないかも。

自分は桑田さんの声にハリがないのに寂しさを感じてしまった。


今作のテーマに「老い」があったと思います。

出演者みんな年取ってるし、寅屋の居間に上がるところに手すりあったし。

前からあったっけ？

どうせなら、シリーズ中にあっても良かったんじゃないかな？

その当時でも、おいちゃんとおばちゃんは高齢だったんだから。


あと「難民問題」

これは大きな問題なんでしょうけど、「男はつらいよ」で取り上げるテーマなのかな？

自分は正直、寅さんでは要らないと思ってしまった。


辛口な部分はここまで。

これ以外は楽しめました。

寅さんの回想シーンでは自然と自分の口角が上がってた。


メロンのくだりはいつ見ても最高でしかない。

人生の教訓にしても良いと思う。

寅さんから色々なものを教わった気がする。

良いことばかりじゃなく、悪いことも身を持って教えてくれた。


もう会える事は無いんだと思うと寂しくなりました。

作中には寅さんの「生死」については語られてない。

もしかしたら、まだ旅をしているのかもしれない。

ただ、随分と帰ってきてないような感じではありましたけど。


感想はこんな感じです。

若い頃の寅さんは本当にエネルギッシュです。

過去作を見直そうかな。

今見たら、その当時に感じなかった事もいろいろとありそうなので。



ここまでお付き合い、ありがとうございました
それでは次のおはなしで


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