私の代わりはいる　＜謙虚であろうと思う＞

2017.09.17

カテゴリ：仕事

私の前の前の上司は北米出身の陽気で人恋しい人でした。
母性本能に溢れていてお節介

でもそれは寂しさの裏返しでした。

だから部長という立場でありながら、
他の部署がやりたがらないような雑事を
一手に引き受けていました。
もう仕方ないわね、
お母さんがやってあげるしかないわね、
といったところでしょうか

私は中間の位置にいて、
常に忠実に上司をサポートします。
責任感は強いですから、やるべきことはキチンとやります。
たとえ上司が誰であろうと。
もちろん非倫理的なことを指示されたら拒みますが
そのようなことを頼まれたことは今までありません

彼女はよく私に言ったものです。
私達がいなかったら、ここはどうなってしまうのかしらね？
うまく回らないわよね？って。

私は彼女の前で否定はしませんでしたが、
そんなことないよ、って思っていました。
代わりの人がいない仕事なんてないよ、
それなりに回って行くものだよ、って。

そこらへんは謙虚でいなくては、と思っています。
だから私が心がけていることは、
かめに頼んだから安心、と思ってもらうこと。
任務をキチンとやる。
シンプルなこと。
She's reliable. She's organized.
と思ってもらうこと。

結局お母さん役に力を入れすぎた彼女は
組織が拡大するにつれて
居場所がなくなってしまいました。
そういうレベルの仕事が要求されていたわけではないので。
そして子供の病気の時期と重なって
帰国してしまいました。
すごくすごく未練を残して。
なぜ皆に尽くした私をこんな風に扱うの、と。

残された私達は気分屋の上司に合わせる必要がなくなり
皮肉なことに仕事の効率がアップしました。
彼女がいなくなったなんて気付かなかった、
いなくなっても問題なかったね、
と他部署に言われたものです。

そんなこともあって私は常に
謙虚であれ、と思っています。
私の代わりはいくらでもいる、と。
だからプロの縁の下の力持ちをモットーに
仕事をさせてもらっています。感謝