2007/01/25(木)16:38
ボーリングでお説教
15日、アメリカはマーティン・ルーサー・キングJr.
の日でお休み。
そこでまずは、家族みんなで
おばあちゃん(義母)のところへ
”サプライズ 訪問”をすることに。
「大丈夫かね?本当に連絡も入れないで行って。
どーするよ?!裸だったりしたらっ!!」
「んな事ないよー!」
そんなほのぼのとした会話をしながら
おばあちゃんのアパートのドアのベルを鳴らす。
「おーー!!
来てくれたんかい~!」
とても嬉しそう。
裸でもない。
良かったぁー。
暫く話してからおいとまして、
その後は家族でボーリングに行こうという予定だ。
旦那が半分冗談で(だったと思う)
「お母さんも行くかい、ボーリング?!」
と聞くと、
「う~ん、そうだねぇ、、
じゃ~、行って見るかねぇ、、、。」
と。
このお義母さん、確か年齢は65歳くらい。
かなり太っていて、足が弱く、
まともに立つのもやっと。
そのお方がボーリングに行くというのだから
ちょっと驚き。
「いや~、見るだけだよ~!
わたしゃ~やらないよ~!」
(あっ、それなら納得、、、。)
子供達もおばあちゃんが一緒に来てくれる~!と
はしゃぎながらボーリング場に着く。
ビールを水のように飲むこのお義母さんのために、
まずは何よりも先に、
ビールをピッチャーでオーダーして
みんなニコニコ ゲームが始まる。
子供達はもちろん、
お義母さんもとても楽しんでいる様子。
私も、相変わらず旦那を負かし続け、
みーんな楽しい?
(何度やっても私に勝てない旦那は?)
(いーよ、いーよ、奴は放っておけばっ!)
アッと言う間に時間は経ち、
予約した2時間分がもう終わりに近づいてくる。
長男がトイレに行く。
大の方らしい。
旦那が、時間がないからと、
長男の分を投げる。
ちょっと経って長男が用を済ませて戻ってくる。
すぐさま自分の番が取られたことを知った長男は
ふて腐れて泣き出す。
何度も何度も説明しても
もー、聞いちゃいない。
とにかくかなり怒り狂って泣いている。
最初は、
「全く、旦那ぁ~!!」
と、またいつもの如く旦那が悪者になっていたのが、
いい加減、こっちも
「そんなに大事なことじゃないだろー!
いつまでもふて腐れてるんじゃなーい!」
と、腹が立ってくる。
楽しかったひと時も、
これですっかりメチャメチャだ。
それでも未だにふて腐れて
床に座り込み、腕組みしながら
椅子を睨みつけ蹴飛ばす
という行為を繰り返し続けている長男。
「いい加減になさいっ!
ここにこうして遊びに来れていること自体、
有難く思うべきことなのよっ!
あなた達を楽しませてあげようと
ダディーもマミーも高いお金を払って
こうして連れてきてあげてるのに、
それに対して感謝すら出来ない子は、
もう二度と来なくていい!
もう、帰ろうっ!」
普段はこんな聞き分けの悪い子ではないのに、
と言うより、大変大変聞き分けの良い子なのに、
何故今日は??
そんな疑問もあったが、
ここはしっかり説教。
帰りの車の中で、
おばあちゃんも、女一人で5人の子供を育ててきた
辛かった昔を思い出しながら、
「お前らは、本当に幸せだよ~。
昔は、ボーリングだろうと何だろうと、
こんな風に行くお金も無かったんだよ~。
どれだけ恵まれてるか、
全くわかっちゃいないんだねぇ、、、。」
と語り出す。
「お前らの父ちゃんは本当に良くやってるよ!
昔はそんな男はいなかったよ~。
みんな、外ほっつき歩いて
お金を使い込んでしまって、、、
とんでもないよ!」
(あれあれ?
お話がそっちに行っちゃいますか?!)
何気に目には涙が溜まっているように見える。
「そうだよ~、うんうん。」
私もそう言いながら ふと長男の方を見ると、
もう寝ている。
帰宅後、
一眠りしてスッキリしたのか、
長男が謝ってきた。
「マミー、ダディー、今日はボーリングに
連れてってくれてどうもありがとう。
僕、言うことを聞かないで、あんな態度を取って
ごめんなさい。」
うんうん、わかりゃーいいんだ、わかりゃー。
すると、すかさず次男も茶目っ気満々で
「ありがとう、マミー、ダディー!」
(こいつ、世渡り上手だなぁ、、。)
そして、長男はまた
天に向かって叫び出す。
(この子、良くこうするんです。)
「神様、ありがとう!!
僕に、マミー&ダディーをありがとう~!
弟をありがとう~!
全てをありがとう~!」
めでたし めでたし、、、?