深夜ぶろぐ便

深夜ぶろぐ便

イルカ

あの頃のぼくは
詞 伊勢正三
曲 伊勢正三




あの頃のぼくは若すぎて 君の気まぐれを許せなかった
そんな君のやさしさは 大人びていました
机の上に編みかけの セーター残していったまま
朝から続く雨の日に 泣きながら飛び出して行った
 
  君はもう
この古いアルバムの中の 思い出の女として
小さな灰皿の中で燃えてゆくのです
君の長い髪はとても 素敵だったと言いたかった
 
別れの言葉が夢の中で こんなに綺麗に響いてます
心のホンの片隅で つぶやいた言葉
たとえば誰かの小説の ひとつの甘いフレーズとして
ぼくの心の本棚に しまって置けるものなら
 
君はもう
二人でいつも買ってた 合挽きのコーヒーの
あのほろ苦い味も 忘れたことでしょう
今は一人部屋の中で コーヒー沸かしているんです
 
君はもう
この古いアルバムの中の 思い出の女として
小さな灰皿の中で燃えてゆくのです
君の長い髪はとても 素敵だったと言いたかった


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