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ドラッカーの入門書でこれほどわかりやすく説明していて次読みたくなる経営の本はない。
主人公が高校野球の女子マネージャーで、マネジメントを初めて学び、組織の基本を学ぶ設定だ。それにしても高校でマネジメントを読むレベルは末が楽しみである。 人を管理する能力や管理体制を講じても、真摯さが必要である。 みなみちゃんの友達夕紀を思うことが真摯につたわる。 野球部とは何か、野球部の事業とは何か。 あらゆる組織において共通のものの見方、理解、方向付け、努力を実現するには我々の事業は何であるか定義づけることが不可欠。 企業の目的と使命を定義するとき、顧客によって事業は定義される。我々の事業は何かは顧客と市場の観点から見てはじめて答えることができる。 すなわち野球をやるためにお金を出してくれたり協力してくれている人たちが顧客。 たとえば親、学校、先生、東京都、高校野球連盟、高校野球ファンなど 顧客は野球部に感動を求めている。 企業の目的は顧客創造。2つの基本的な機能があり、マーケティングとイノベーションがあり成果をもたらす。 真のマーケティングは顧客からスタートする。現実欲求価値からスタートする。 顧客は何を買いたいか 顧客が価値ありとし必要とし求めている満足がこれである。 マネジメントは生産的な仕事を通じて働く人たちに成果を上げさせなければならない。 働きがいを与えるには仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのために 生産的な仕事 フィードバック情報 継続学習 が不可欠である。 元マネージャーで病院で入院している夕紀を生産的な仕事、みんなの相談役に就かせた 専門家にはマネージャーが必要である。 野球部監督といえど部員に橋渡しするマネージャーが必要なのだ。 監督の通訳になったり、道具、ガイド、マーケッティング、エージェントとなったりすることがマネージャーに必要である。 成長には準備が必要である。 野球部のみんなの気持ちが変わった時点で、新たな練習方法を提案できるように準備しておく。 人のマネジメントとは人の強みを発揮させることである。 組織の目的は人の強みを生産に結び付け人の弱みを中和することにある。 すなわち人は最大の資産である。 1年女子マネージャーを監督と合わせて練習メニュー作りを担当させた。 仕事を生産的なものにするには 分析である 作業、手順、道具をしる 総合である 仕事を編成する 管理である 管理手段を組み込まなければならない 道具である 自己目標管理の最大の利点は自らの仕事ぶりをマネジメントできるようになることである。 部員たちが自ら練習方法を決めることで、これまで以上に強い動機付けを持ち、最善を尽くすようになったのだ。道具はパソコン。 企業の第2の機能はイノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。 イノベーションの戦略は古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。 マネジメントには社会に貢献させる上で3つの役割がある 自らの組織に特有の使命を果たす 仕事を通じて働く人たちを活かす 社会の問題に貢献する ここではマネジメントの指導を他の部にも広げてはどうかというものだった。 マネジメントの正統性 人の強みを生産的なものにする 組織の目的である。 間違いや失敗をしない者を信用してはならない。 成果とは打率である。人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを試みる。 子供たちに野球を教える。大学の野球部の甲子園経験者たちを招き講演をしてもらうなどアイデアを実践した。 トップマネジメントのメンバーは自らの担当以外の分野について意思決定を行ってはならない。 また、自らの担当以外の分野について意思決定を行ってはならない また、メンバーが仲良くしたり尊敬しあう必要もない。 トップマネジメントは委員会ではない。 マネジメントは最小規模の限界と最大規模の限度がある。 最大の問題は地域社会に比較して大きすぎることである。 マーケティングの目標は、集中の目標と市場地位の目標である。このうち、集中の目標は基本中の基本というべきものである。 攻撃のポイントをストライクとボールを見極める点に置いた。これがノーバンド。ノーボール作戦ともつながっていく。 組織構造は組織の中の人間や組織単位の関心を努力でなく成果に向けさせなければならない。成果こそすべての活動の目的である。 野球部を甲子園に連れていくことがマネージャーの責任だ。 成果中心の精神を高く維持するには、配置昇給、昇進、降級、解雇など人事にかかわる意思決定こそ最大の管理手段であることを認識しなければならない こうして補欠だった人を新キャプテンに据え、本人の適性に従いレギュラーからピンチランナーに変えて起用した。 かくて夕紀は甲子園行きの最終試合の日になくなり、チームは力を得て甲子園への切符を手に入れた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 6, 2010 09:58:20 PM
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