内村鑑三の代表的日本人には西郷隆盛、上杉鷹山二宮尊徳が紹介せれている。
小学校の校庭に有ったかつての薪を背負って勉強する銅像はいまや見られない。でも日本人として紹介できる誇り高き偉人ではなかろうか。多くの経営者がいまだに信奉する尊徳とはあまり知られていないのが現実である。
金次郎の復興法は報徳仕法と呼ばれ日本各地でねずよく活用されている。
1円融合
何事も1人でなく力を合わせて行動する。
生々発展
引き込み事案を止めてなんでも進んで改善するための努力をする
開闢(かいびゃく)
人間が自己啓発することであり変革することである
対象は人間あるいは徳である
仕法は勤労 分度 推譲の精神に徹することによって行われる
推譲の精神は水車の倫理にたとえられる
水車は天童に従って加工し人道に従って上昇する
分度
人間としての道に基づいた暮らし方。
治国の要道
入るを量って出ずるを制す
積小為大
すべて小さいことから始まっている。小さいことがやがて大きくなる。
人倫五常の道
仁義礼智信
お金の貸し借りで約束を守ってくださるということは信だと思います
この信を行うためお金を差し出すことが推譲といってこれが仁です
借りたほうが約束を守って正しく返済することを義といいます
貸しててくれた恩義に報いるために冥加金を差し出したり、また貸し手に迷惑かけないように気を配ったり、余財を貸付金にあてるときも決して威張らないことを礼という
約束を迅速確実に守るという工夫をすることを智といいます。
金は生き物だ。同時に徳をもっている。
これらの思想を駆使して小田原藩の財政を改革した
。
その方法は
下調べに時間をかけた。記録魔でもある
女中には給金を上げ、上司の給金を下げる。
節約できた分を貢献した人にあげ、翌年は減額した予算で実施する。
開墾した土地は年貢を当分免除した
徳のあるものや善行を村人の投票で選び表彰した
これほどの人物でも生涯二度の結婚をしている。
19歳にして貧しい人のために貯蓄を捧げた
改革に当たり全財産を現金に換えて赴任地へ赴き、その金を村人の貸し出しに使っている。
若いころから善行の両親に育てられ、父の死後貧乏に遭遇するが、持ち前の勤勉でとうとう自分の家督再興し、周りも助けることができた。
子供のころ見た銅像になぜ薪を背負ってまで本を読んでいるのかわからなかった。しかし寺小屋へも行けず、両親にも死なれ、生きる指針は大学という古典でまなんだためだ。
独立して、田を耕し、山に行き薪をとり町に行って薪を売る。移動時間が自然の学校だった。その後土や自然から学んだ知識を大切にしている。
生まれて学ばざれば生まれざると同じ、学んで知らざれば学ばざると同じ、知って行なわざればしらざると同じ。実践人の金次郎は200年前の人だった。