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50冊の古典は100冊の新書より値があるという。昔はデカンショ、という哲学書を読み四書五経に親しんでいたから今の人より古書の環境はあった。何年も受け継がれる古典を読まない手はない。
京都大学の教授で書店でも一生モノの勉強法が売られている。 混迷の時代こそ歴史に学んだり先人の英知が必要だ。 いか本の印象に残る点を抜き書きする 『論語』 孔子 昔の学んだ人は自分の修養のためにした。この頃の学ぶ人は人に知られたいためにする 夫子の道は忠恕のみ。つまり内なる真心に背向かぬことと真心による他人への思い遣りである。 『幸福論』ヒルティ 仕事の種類が幸福にするのではなくて、創造と成功の歓喜が幸福にする。最大の不幸は仕事のない生活であり、生涯の終わりにその実りを見ることのない生活である。 全力で仕事を終えたと感じたら、それ以上の未練を持ってはならぬ。 『時間と自由』 ベルクソン, 人間がよりよく生きるためには心理的時間を大切にしなければならない。心理的時間を過ごした時こそ、自分本来の人生を作ることができ、人は自由になれる。 今を大事に生きていくことが最も人間らしい生き方につながる 『荘子』荘周, 人為的な働きが帰って道を誤る。 人々はみな有用なものが役立つことは分かっても無用なものが役に立つことを知らない。 『自助論』 スマイルズ, 自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし元気づける。 人間の優劣はその人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる 自尊心は人間が身にまとう最も尊い衣装であり、何物にもまして精神を奮い立たせる。 『生きがいについて』 神谷美恵子 生きがいには、生存充実感への欲求、変化への欲求、自己実現への欲求、意味と価値への欲求などがある。大事なことはこの世で生かされている幸せを感じ取れるかどうか。使命感に生きる人が一番生きがいを感じる。 『ソクラテスの弁明』 プラトン, 自分は何も知らないということに気づいたものだけが識者である 『人間性の心理学』 マズロー, 最高に平穏であろうとするなら時とは自分自身の本性に忠実でなければならない 人の関心に関心を持つことが欲求を満たすことにつながる 『ホモ・ルーデンス』ホイジンガ, クリエイティブな現場ほど発想は遊びに満ちている。 『ミケランジェロの生涯』 ロマン・ロラン, 麗しき姿態の偉大な創造者であると同時に偉大な信仰者でもあった彼にとって、肉体美は神聖なものであった 『大衆の反逆』 オルテガ, 大衆と優れた少数者に分けるのは、社会階級による分類ではなく、人間の種類による分類なのであり、上層階級と下層階級という階級的序列とは一致しえない 『神曲』 ダンテ, ギリシャ・ローマの古典古代から始まるヨーロッパの思想をくまなく知ることができる 『知的生活』 ハマトン, 考えの貧しさは自由に使えるお金の乏しさに比例する。 『風姿花伝』 世阿弥, 世阿弥は、新しいことを学ぶときは、徹底的に良いものをまねることを勧めた。 時機もしくは時の運というものが非常に大切だ。上昇し発展していくときは得意な演目、加工している時はあまり目立たない演目で控えめに見せる 『職業としての学問』 マックス・ウェーバー, 一般におもいつきというものは、人が精出して仕事をしている時に限って表れる。 『春宵十話』岡潔 発見を導くのは意識を超えた無意識だ 学問は頭でするのではなく情緒でするものだ 四季の美しい日本の風土が科学的発見を生みだす 『学問芸術論』 ルソー 人が自然の無垢な状態で学ぶ姿勢が最も重要であると考えた。 『学問のすすめ』 福沢諭吉, 人の価値は生まれながらのものではなく、学問を取得した度合いによって決まる。 自由とわがままの境は他人の妨げを為すと為さざるとの間にあり。 自分が使える自由はその人が負える責任に比例する 『民主主義と教育』 デューイ, 教養は、人格的なものである。それは思想や芸術の鑑賞や広い範囲にわたる人間の関心事に関して修養を積んでいることなのである。 『方法序説』 デカルト, 複雑な現象は、そのまま取り扱うのではなく、細かく分解してみるとよい 『サイバネティックス』 ウィーナー 情報がないとは無秩序の状態を意味する。 『野生の思考』 レヴィ=ストロース, どの文明も、自己の思考の客観性志向を課題評価する傾向を持つ 文明社会では絶えざる変化を続けてきた社会を熱い社会と呼ばれる。未開人の社会は歴史がなく冷たい社会と定義される。 『陰翳礼賛』 谷崎潤一郎,, 美は物体にあるのではなく物体と物体との創りだす陰影のあや、明暗に有ると考える。 『風邪の効用』 野口晴哉 生命を保つためには自然の働きを活かすことのほうが、人知を尽くすよりいじょうのことであるということを、考えてみるべきでしょう 薬や医師に頼るのではなく、自分で判断して経過を見ることが大切なのである。 『からだの知恵』 キャノン, 生物は変化しうるゆえに安定なのである 『プラグマティズム』 ウィリアム・ジェイムズ 自由意志とはプラグマティックにいえば、この世界に新しいものが出現するということ 目的優先法。役立つことが心理という思想である 『ゲーテとの対話』エッカーマン 趣味というものは中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみ作られる 私が飛ばすしゃれの1つ1つにも財布いっぱいの金貨がかかっている。 『人生の意味の心理学』 アドラー, いかなる人間も、意味なしには生きられない。 人間は自分にとって何らかの意味がある者に関心を持ち、自分には関係のないものは目にも入らない。 人生では過去の原因が重要でなく今後どうしたいかのほうがはるかに大事だという。 心の中にある架空の嫌な性格が問題でなく相手との関係性が一番大事なポイントだ 『フランクリン自伝』 フランクリン, 時間を無駄にしないこと。 有益な仕事に従事すること。 時は金なり。 今日は明日の2倍の価値がある。 控えめに発言すれば意外と他人は耳を傾けてくれる。 『「いき」の構造』 九鬼周造, いきをささえるのは日本の理想主義的な道徳と宗教である。 いきを媚態、意気地、諦めで説明した。 鼠色無色感覚の段階である。 黄柄茶と媚茶、紺と御納戸を勧めている 『幸福論』, バートランド・ラッセル 私心のない興味ををもっているか ねたみ深い人は、他人の災いを与えたいと思い、自分の持っているものから喜びを引き出すかわりに他人が持っているものから苦しみを引き出している。 こどもがじぶんはすてきなやつなんだと考えるように育てることには大きなメリットがある。 『メディア論』 マクルーハン 未来の社会的及び技術的発展を予測する力が芸術にはある。 ラジオは音だけで人に対して囁くように情報を伝え人を熱く揺り動かす力を持つ。熱いメディアという。テレビは受け身的な情報を垂れ流すだけだから冷たいメディアだ。 『新科学対話』 ガリレイ, なぜそうなるかを理解することは、他人の言葉をそのまま鵜呑みにした知識よりもはるかに重要なことですね。 問題となる現象に対して精密に観察を進める。次に自分たちが仮説として立てた考え方がどこまで通用するかを、ずっと先まで考えてみる。3番目に仮説から得られた新しい予測を実験によって確かめる。 『コモン・センス』 トーマス・ペイン, 大きな社会運動というものは、日常の利害を超えた上位のノーブルな正義を示すことができなければ不可能だ。 『コロンブス航海誌』コロンブス 常に最先端を求めるパイオニアの心を持て 『古代への情熱』 シュリーマン, 勉強するうえで一番大切なことは、目的を明確にすることである 『バガヴァット・ギーター』 ヒンドゥー教聖典, 自分の与えられた義務を忠実に果たすことによってのみ、自分が求める境地が得られる。 『自省録』 マルクス・アウレリウス, たとえ組織や部下に不足を感じようとも、天から与えられたものを活用することが何よりも大切だ 『人生論』 トルストイ すべてものを考える場合、大事なのは、考えることそのことではなくて、考える順序だということ。 目的を持たずに考えることは無駄である 幸福には2つある。1つは自分だけの動物的生存にかかわる幸福で動物の幸せという。人は全くの別の幸福理性の幸せを求めている。 人生では自分だけの幸せを願うことは不可能であると知ったものに幸福が訪れる。 『第二次大戦回顧録 抄』 チャーチル, 敗戦国内に最大限の繁栄をもたらすような恩恵的行為によって、真の友情と共通利害の基礎を作る用の努力し、それによって再び武器に訴えようとする衝動をたえず減らすこと。 『藁のハンドル』 ヘンリー・フォード, 作る人自体が買わなければ会社の発展はない 『孫子』 孫武, 彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず。 『ローマ帝国衰亡史』 ギボン, 外敵よりも内部の腐敗によって、国家は滅びる。 『韓非子』 韓非 教えの要諦は、際立った能力主義に有る 『ジュリアス・シーザー』 シェイクスピア, 人々は論理的な話術より、感情に訴える話法に動かされる 『君主論』マキアヴェリ, 慕われるより恐れられること。憎まれないこと。軽蔑されないこと。ときには冷酷になること 今は隠れて目に見えない危機を感じ取れるかどうか。 『イタリア・ルネッサンスの文化』 プルクハルト, ルネサンスを学ぶことは西洋文明を知ることにつながる。 時代の流れを変えるのは、常に民衆である。 『啓蒙とは何か』 カント 人は理性を使わないのは死ぬまで他人の指示を仰ぎたいと思っているのである。 知る勇気を持て。 自分の頭で考えるには、自由に考える環境があればよい。 この自由とは自分の理性をあらゆるところで公的に使用する自由である。 『森の生活』 ソロー, 自分の置かれた環境と積極的にかかわることで、精神は成長する。 『読書について』ショウペンハウエル 読書は他人にものを考えてもらうこと 自分で考えぬいた知識でなければその価値は疑問で、量では断然見劣りしても幾度も考え抜いた知識であればその価値ははるかに高い お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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