風立ちぬ
世の中は甘くありません。普段、厳しい現実に生きているのにわざわざエンタメにお金を払って暗い気分になるなんてナンセンスだと思う時期がありました。ジブリの宮崎駿監督作品は欠かさず鑑賞していた私ですが『風立ちぬ』だけはなぜか見たいとは思いませんでした。しかし愛読書の『昭和天皇物語』が太平洋戦争に突入したことが私の心に強く影響したのかも知れません。昭和天皇物語(16) (ビッグ コミックス) [ 能條 純一 ]ゼロ戦の設計者堀越二郎氏が主人公のこの作品を見てみたい!!と思うようになりました。実際この“文学性の高い抒情詩“に触れてみると思いのほか暗さは感じませんでした。そして音楽の素晴らしさもありただただ涙が溢れて止まりませんでした。話変わりますが、ユーミンの「ひこうき雲」はこの映画にピッタリの曲だと感じましたが井上陽水さんの「チエちゃん」を連想したのは私だけでしょうか?