「羽曳野に実る 葡萄のスケッチ」
毎月絵を描く必要性がなければ、とっくに描かなくなっていたと思います。
見てくれる人がいるというのは、どれだけ心の支えになるか~としみじみ感謝です。
今回は仲村ワインの畑に実る葡萄を、描かせて頂きました。
オーナーの仲村さんは、今年初めに偶然お会いしました。
「美味しい葡萄でなければ、美味しいワインは出来ない」。
遠い記憶に、葡萄はワイン用だから甘くない・・という言葉が頭の中にありました。
仲村さんの言葉は、しごく当たり前のことなのにとても強く心に響きました。
オーナーを見ると、畑や葡萄達の様子を感じます。
仲村さんの葡萄を描きたいと願い、秋に実るのを待ちました。
仲村さんのワイナリーは、太陽を眺めなながら葡萄が熟するのをぎりぎりまで待って収穫。
お盆に葡萄が熟して収穫で忙しい中、畑に案内頂いてひたすらスケッチしました。
他の時間は、収穫したぶどうをひとつひとつチェックし、劣化した部分を選別して外していきます。
こんな手間ひま・・ワインが美味しくなるわけです。
本当にお世話になりました。
畑の宝石を、1枚の紙に写し取ります。
今回は絵が描きあがる経過を、撮っておきました。
葉も葡萄も、色づく前の色を順にのせていくのが私流。
絵は描く側の技量より、モデル自体のパワーで決まると私は感じます。
描かずにはいられない素材に出会うと、絵は自分の思いを超えた部分で出来上がっていきます。
ずっと念願だった葡萄の絵。
仲村ワインさんの葡萄達、他にも色々描きたいと思案中なのでした。