2007/06/08(金)00:42
★★”把”構文のおきて
中検2問題集 (光生館)より
解答編
まず、”把”構文の3大ルール。(参考文献:東方書店 簡明実用漢語課本)
第1のルール
処置をする動詞を使う。
何かを、どうにかする。
小姐,請爾把電話号ma3写一写。
ねえ、彼女、ちょと電話番号書いてよ。
処置をしない動詞の例は、
”有、在、是、来、去、喜歓”など。
第2のルール
目的語は、特定のものであること。
特定できないもの、「ある本、ある人・・・」
つまり、”一本書、一个人・・・”などは、使えない。
第3のルール
動詞のあとには、別の成分、つまり、補語、目的語を持つか、動詞それ自体を重ね型にする。
たとえば、
結果補語
把信情書写完了。
ラブレターを書き終える。
他に、方向補語(”来、去”およびその発展形)、程度補語などはOK。ただし可能補語は使えない。
×我把情人的話,忘不了。
可能補語が使えないのは、”得”の他に”不”を使うことがあるので、それが否定の副詞っぽい扱いになるからかもしれない。
動詞の重ね型
○我把信看看。
私は手紙をちょっと見た。
語気助詞の”了”を付けてもOK。ただし、これ以外の語気助詞、”呀”などだけでは不充分。
第4のルール
否定の副詞(”不、没”など)、能願動詞(”想、要”など)は、”把”の前に置く。
この時点で、不文になるのは、
第52回
正しくないものを選べ
1.一定不要把這件事er告訴他。
2.這件事er一定不要告訴他。
3.一定不要告訴他這件事er。
×把這件事er一定不要告訴他。
第53回
正しいものを選べ
×我把一件事一点er也没在心上放。
×我把這件事一点er也没在心上放。
3.我一点er也没把這件事放在心上。
×我一点er也没把一件事放在心上。
第54回
正しいものを選べ
1.爾能不把他留在家里一个人。
×爾能把他一个人不留在家里。
3.爾能在家里不留他一个人。
4.爾不能把他一个人留在家里。
第57回
正しいものを選べ
1.別忘了把這封信給他交。
2.不要忘了交給一封信他。
3.別忘了把這封信交給他。
×不要忘了把封信給他交。
(数が一の時だけ、量詞が単独で使って良い。”把封信”=”把一封信”なので不文。)
第58回
正しいものを選べ
×快把一件衣服洗了!
×快把那件衣服洗!
×快把一件衣服洗洗!
4.快把那件衣服洗洗!
第54回と第57回、ちょっと手ごわいですね。
第54回
”把”構文の基本の形は
把+人・物+動詞+その他の成分
「あなたは彼を一人で家にいさせてはいけません。」の語順は、
主語+否定の副詞”不能”+”把”+人+動詞+結果補語
爾+不能+把+他一个人+留+在家里。
となる。
×爾能不把他留在家里一个人。”能不”という語順は無い。
×爾能把他一个人不留在家里。”不”は、”把”より前に置く。
×爾能在家里不留他一个人。
”他”を処置(留)した結果”在家里(家にいる)”のだから、”把”構文を使う。
4.爾不能把他一个人留在家里。
第57回
”交”では、一部の場合に、”交給”ではすべての場合に二重目的語をとる。
交給+他(第一の目的語)+物(第二の目的語)
の語順。
本問題では、物を”把”構文を使って前に持ってきている:強調
給+他+交+物
の語順は無い。
この手紙を忘れずに手渡してください。
×別忘了把這封信給他交。”給他交”でNG
×不要忘了交給一封信他。”一封”でNG
3.別忘了把這封信交給他。
×不要忘了把封信給他交。”給他交”でNG
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