2006/11/10(金)11:53
お勉強ノート:黄体期管理
GnRHアゴニストを用いると、黄体期が短くなることがよくおこる。
そのため胚移植後の着床と妊娠の維持をスムーズにする目的で、プロゲステロン(黄体ホルモン)を補充する治療を採卵後から妊娠8週目まで行うのが一般的である。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は採卵7日目頃から使用する。
エストロゲンの替わりにhCGも有効だが、妊娠判定に影響したりOHSS発症に引き金になるので頻繁には使われない。
【OHSS】
=卵巣過剰刺激症候群
卵巣が腫れ、血管外に水分が浸み出し、血管内の血液循環量が減る。
お腹が膨らみ、吐き気がして呼吸が浅くなる。
血栓や腎不全を起こすこともある。
採卵前のhCG注射後から1週間がOHSSの発症に注意が必要。
妊娠が成立すると自前のhCGが分泌され、さらに悪化する。