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カテゴリ:制作日記
今年もどうぞらぶふみ企画をよろしくお願いします。
さて、本日からこのブログでは、応募してくださったらぶふみのなかでらぶふみ賞に選ばれたもの、最終選考の候補に残ったものを皆さんに紹介してゆきたいと思います。 第一発目は、らぶふみ賞に選ばれたらぶふみ「Eちゃんへ」です。 らぶふみに込められた他人の切ない想いを感じ取っていただければ幸いです。 ―――――――― (受賞者の同意の上、御名前をイニシャルにしておおくりします。 なお、この文章の無断転載(一部抜粋・加工を含む)を禁じます) Eちゃんへ いよいよ、行ってしまうんだね。 一緒に過ごした高校三年間、本当にいろんなことがあった。 君を初めて見たのは、Mに紹介されたとき。 どんぐり頭の明るい子だという印象だった。正直言って、俺の好みじゃないと思った。はじめは・・・ MとEちゃんがつき合いはじめ、二人はどんどん近づいていった。近くで見ていて、本当にうらやましく、そしてせつなかった。何より、EちゃんがMを本当に好きなんだとわかって、本当のことが言えなかったんだよ。 実は、EちゃんがMあてに書いてた手紙の返事は、俺が書いてたんだよ。わからなかっただろうなあ・・・・ 手紙の中で、将来のこと、家のこと、悩み、いろいろ書いてきたね。 Mに”お前が書いてくれ”と頼まれた時は、めんどくせえーと思ったけど、書いてくうちに、Eちゃんのことどんどん好きになっていった。明るく見えても、本当は、弱い子だとか、真剣にいろんなことを考えている子だとかわかって、好きになっちゃいけないのに、好きになってしまった。 苦しかった。親友の彼女を好きになり、Eちゃんに「Mの手紙を読むと、とっても元気がでる」って言われた時は苦しくて「俺が、実は書いてんだ」と何度言おうとしたことか・・・・。でも、本当にEちゃんはMを好きなんだとわかっているから、言えなかった。 いよいよ、K県の大学に行ってしまうEちゃん。頑張って先生になる夢、かなえてほしい。 そしていつか先生になった時は、俺の子どもを教えて下さい。 ごめんな。そして、頑張れよ!! H ――――――――― 如何でしたでしょうか? 明日は、最終候補に残ったらぶふみを紹介したいと思います。 タイムマシーン 29: 本当の優しさ 思い出に浸る、未練を綴る恋文が多い中、このらぶふみ賞を受賞された恋文の筆者は、自分の思いを伝えてはいるが見返りなど微塵も期待していない。本当に相手の事を思いやっているのがよくわかります。 実際に会っていただいたご本人もお人柄が滲み出ていました。 あとで考えるとらぶふみスタッフは、物事を否定的に捉えるのでなく、肯定的に物事を考える人が多かったのでこういう恋文に目がとまったのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.20 17:31:27
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