お迎えに適した月齢は?

私が子猫を選ぶ時のポイント

子猫を譲ってくれる予定のブリーダーさんが、何ヶ月齢の子猫ちゃんを譲ってくれるのかを聞きます。
3ヶ月齢未満で譲って下さるとのことでしたら、私の場合はお断りします。
たとえ獣医さんによる血液検査を含めた健康診断をして下さるとしても、お母さん猫からの母乳による免疫が切れる前の検査の数値には信憑性がありませんし、ワクチンを接種してあったとしても、やはりその母乳からの免疫が切れる前でしたら意味がありません。血液検査やワクチン接種は3ヶ月齢を過ぎてからはじめて意味を持つからです。
3ヶ月齢未満の血液検査でFIP<100、猫エイズ、猫白血病ネガティブと診断されても、実際にはそれらのキャリアーである可能性があります。

子猫にはお母さん猫のお乳を飲むことによって、お母さん猫から伝えられる病気に対する免疫があります。この免疫は子猫が2ヶ月齢~3ヶ月齢になると自然となくなってしまいます。しかし、その子猫がいつ免疫が切れるのかは個体差があるので、同じリッターでもはっきりとした時期はわかりません。
もし、免疫が2ヶ月齢で切れてしまった場合に色々なウイルスに対して、子猫を無防備な状態のままにしておくのが危険なので、一回目の混合ワクチンを2ヶ月齢を過ぎてすぐに接種します。
ただし、まだ免疫がなくなっていない子猫にはこの一回目のワクチンは効力がありません。それで3ヶ月齢を過ぎて、どの子猫にも免疫がなくなってから2回目のワクチンを追加接種して完全にワクチネイトするわけです。また、ワクチンは接種してすぐに子猫の免疫力を上げるわけではありません。病気に対しての免疫が上がるのはワクチン接種後、2週間が経ってからです。

従って、子猫が致命的な病気のキャリアーでないかどうかの血液検査は3ヶ月齢を過ぎてから検査された結果でなければ意味がないこと、2回目のワクチン接種後2週間以降でなければワクチンの効果がない状態であることを頭に入れておいて下さいね。

そうすると必然的に、健康で、免疫力のある子猫を譲渡してもらうには子猫が3ヶ月半齢以降になってからということになるわけです。

子猫を譲りうける際には、その子猫の健康状態やワクチンの接種はブリーダーの口頭による報告ではなく、必ず獣医師の発行した健康診断書・ワクチン接種証明書によって裏付けされていることも重要です。


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