[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2021/12/09(木)20:53

2打席連続ホームラン!! (花組【The Fascination!】感想)

宝塚(397)

今年最後の観劇は、生憎の雨に見舞われた。 それでも劇場内は多幸感に包まれ、2021年を締めくくるに相応しい舞台となった。 (この演目で幕を開ける東京大劇場も、良い新年となるだろう) 感想を書いた後に知ったが、今回のレビュー【The Fascination!】は普段より10分長いようだ。 それでも10分とは思えない程に、いつまでも幸福な時間が続くような感覚に浸れた。 (その分、組子達には負担をかけてしまい、ちょっと申し訳無い気もするが…笑) 今回は、水美舞斗と永久輝せあは勿論ながら、聖乃あすかの出番が思った以上に多く感じた。 花組100周年を祝う第6章『オマージュ』ではトップバッターを務めるなど、劇団からの期待値の高さが窺われる。 以前、【BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-】で水美が部活の合宿よろしく鍛えられた事があったが、今回はそこまでではないものの聖乃が小合宿を行っている印象を受けた。 瀬戸かずやが卒業し、組体制が変わった事で、聖乃に求められるものが増えたという事だろう。 先輩3人と並ぶと、(身長差は無いはずだが…)まだまだスケール感で負けているので、そこをどう克服するかが今後の課題になる。 それ以外は、特に心配していない。 聖乃なら自分で自分の課題に気付けるだろうし、これまで通り鍛練して欲しい。 組替えして来た永久輝せあもすっかり馴染み、水美舞斗と共に花組の一翼を立派に担っている。 柚香光ら3人の並びは非常にバランスが良く、ショーでは一気に華やかさが増す。 インタビューを読むと随分と周りに気を遣う性格のようだが、そこに大胆さや遊び心が加われば、更に魅力的な男役に成長できるだろう。 柚香や水美からどんどん吸収して欲しい。 それ以外は、永久輝も特に不安要素は無い。 永久輝と聖乃の成長が、今後の花組の鍵となるだろう。 と、ジェンヌ達の話ばかりになってしまったが、改めて【The Fascination!】の見所を挙げると… 全部!! 最初の感想でも書いたが、前回の【Cool Beast!!】があまりに楽しかったので、「さすがに2公演続けての大当たりは無いだろう」と思っていたら、あったね(笑)。 水美による第5場『酒とバラの日々』、柚香による第6・7場『ペルーの花』、永久輝による第8場『ミモザの花』と、それぞれの個性を活かした場面を始め、過去の名曲を歌う第6章では若手にもしっかり見せ場があり、一瞬足りとも双眼鏡を下ろせない(笑)。 この辺りは、組子達の熱演ばかりでなく、演出家・中村一徳の粉骨砕身のおかげもあるだろう。 同じ構成で他の組のショーも観てみたい。 個人的には、男役演舞とデュエット・ダンスの合間に皆で「情熱の花」を歌い継ぐ第20場『フィナーレD』が、普段よりちょっと得したような感じがして良かった。 ありがとう!! さて、これで2021年の宝塚観劇は全て終了。 これから暫くは、毎年恒例の『宝塚まとめ』を書いて行こうと思う。 (まあ、本当はこの3週間でほとんど書き終わってるのだが…笑) 今回、2度目の観劇をわざわざ12月にしたのは、これを買いたかったから。 『RISING STAR GUIDE 2021』と『歌劇12月号』。 『RISING STAR GUIDE 2021』は最初買おうかどうか迷ったのだが(失礼…)、やはり若手の「現在地」を確認するためには読んでおく必要があると判断した。 その上で、アドバイスできる事があれば、折に触れてして行きたい。 そして『歌劇』は…。 なんと、桜木みなとと永久輝せあの対談が実現!! 11月号は凪七瑠海と暁千星の対談に釣られて当然買ったが、今回の顔合せは本当に驚いた。 全く接点が無いと思っていた2人が何を話すのか、ファンなら読まずにはおれない(笑)。 どちらも、ゆっくり、しっかり読んで行きたい。 そう言えば、つい先日の記事で「最近は、宝塚OGが2人以上出演していると、貧乏人ながら舞台を観てみたいという気持ちが湧くようになって来た」と書いた途端に、明日海りおと望海風斗の共演が発表された。 そういう事もある(笑)。 しかも、演目が【ガイズ&ドールズ】と、こちらも宝塚と縁のある作品だ。 関西での上演予定は無いようだが、2人の共演が実現しただけでも奇跡と言える。 仲良く頑張れ!! ☆*:.。. o(≧∇≦)o .。.:*☆

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