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☆じゃんきー☆のあふぉな日々(´ロ`;)ノ

『SILENT☆ANGEL』 6

7月ごろ、川尻家のリビングの机に向かい合わせになって正人と美奈が座っている。
正人はひたすらビールをあおり続ける・・・。ため息をつきながら正人がつぶやいた。
「お父さんな・・・今日で・・・会社をクビになっちゃったよ・・・。リストラされち
まったよ・・・これからどうしようかなぁ…( = =)トオイメ」

不安げな表情で正人をみつめる美奈・・・。

正人は美奈の顔を見ることなくつづける「お父さん、色々考えたんだけど、やっぱりこ
の年になって再就職するのも結構大変だと思うんだ。だからお父さんが就職が決まるま
で美奈には悪いんだけど働いてもらいたいんだよね」

基本的に正人は自分勝手な男だった。しかしなんのためらいもなく美奈に同意を求める
のであった。美奈は静かにうなずく・・・。正人の顔に絵美がこぼれる「ありがとう、
美奈。おとうさん頑張るから。」・・・どこまでも単純な男であった。

「でも、私に仕事なんてできるかしら?とても不安・・・」美奈は不安な思いを胸にする。それに感ずいた正人がまくしたてた「耳が聞こえなくてもお前には読唇術があるじゃないか。大丈夫、いい仕事を紹介するから。簡単な事務仕事のパートさ。だれでもできるって言ってたし・・・。」とにかく娘を働かせることしか考えていない正人・・・
自分がどんなに情けない男なのか理解すらしていないのだ。。。

美奈は正人の顔をみつめて思う「でも高校だってあるし・・・」正人は美奈の不安を打
ち消すことに必死になるのだ。「先生にはお父さんからちゃんと話をしておくから、心
配しなくて大丈夫だよ。すぐに元のように通えるようになるから。ほんの少しの辛抱だ
よ」

「お父さん・・・」美奈はなおも不安げな表情をうかべる。
そんな美奈の不安な思いを気にすることもなく正人は力をこめる「俺はきっとやってやる。やってみせる!」

それから5ヶ月の月日が経ったある夏の日・・・寝苦しい夜に正人はうなされている・・・
これは・・・夢か・・・?・・・・



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