Piece of World

先日の七月大歌舞伎昼の部「海神別荘」に続き、
夜の部「夏祭浪花鑑（ナツマツリ ナニワカガミ）」と「天守物語」を観劇。
今回も後半の天守物語（泉鏡花作）目当てで観劇。


初の一等席でした☆
…別に三等でも良かったのですが、今月は余りにもチケットが取れなくて、
都合がついたのがたまたま一等席だったのです。
場所は二階席の最前列で、真ん中やや下手寄り。

花道が半分くらい見える～♪
舞台が見易い～♪
三等の後ろから三番目に比べたら、確かに違うわ。
…でも、まだ細かい表情は見難いかなぁ。オペラグラス率高いし。


さて、な～んにも知識を入れずに見た「夏祭浪花鑑」でしたが、良い！
夏らしい演目らしく、夏祭りの華やかさと浪花（関西）もんの男らしら満載で！

この所、会社の草食系男子に辟易していたので、
義理と人情に厚い仁侠モンのお話でスキっ！としたわ(笑)
あ、もちろん仁侠ヘルパーも良いですよ～

閑話休題(笑)


前回の海神別荘の海老蔵さんは好みじゃ無かったけど、今回のはハマり役。
てか、ナチュラルにヤツは格好いいわね。
一時期投獄されてた役で、最初の情けない（しおらしい？）風体、
役作りも新たな一面を見た感じでそれはそれで好感。

今回の演目は通しじゃなくて、おいしい幕だけの良いとこ取りなので、
初心者の目には楽しめる感じになってました。
イヤフォンガイドで端折った幕を説明してくれたけど、
それはそれで見たい場面もあったな～
通しでやる機会があれば、見てみたい演目です！


んで、後半の天守物語。
海神別荘の違和感があったから心配していたけど、
こっちのがまだしっくりきたかも。

まず見所としては、玉三郎さんの女形の綺麗さ。
歌舞伎の女形さんは大体所作が綺麗なのは当たり前として、
玉三郎さんの女形は、立ち姿だけでも美人！
お顔も優しいから白塗りに紅を差したら、男性には見えない～(≧∀≦)

んで、こっちの海老蔵さんは、若い武士役で、
まだまだ世間ズレしてなくて一本気で純な青年役。
恋に落ちるお姫さまとの一途なやり取りは、
ちょびっと恥ずかしいくらい可愛らしい雰囲気で。

最後の急展開はハッピーエンドにする為の急な流れで、
え？って具合だったけど、まずまず楽しめたかな。

海神別荘と共に、泉鏡花作品はスクリーンと照明を効果的に使ってて、
好きな人には雰囲気バッチリで良いかも。
ほとんど客電は落ちてるので、鏡花の世界がダメな人には、
ゆっくり舞台と違う世界を楽しめるから…それはそれでＯＫ？！(笑)


歌舞伎ではカーテンコールを見たこと無かったけど、
今回も前回もカーテンコールあり。
何か基準があるのかしらね。