048844 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【ログイン】

新潟 柏崎・刈羽観光案内

黒姫山の姫が倉

黒姫山の姫が倉(鵜川) ▼
眠ったような静かな海が、突然二つに割れて、へさきに龍のほりものがある美しい船があらわれた。船の中には、美しいお姫様が乗っていた。「コロリンコ、コロリンコ」と玉をころがすような美しい音楽が、船の中からしてきた。七色に色どった美しい船は、「ぎいっぎいっ」と鵜川をこぎのぼっていった。
 いつの間にか、たくさんの鵜が船のまわりに集ってきた。川は清水谷という所でなくなり船は空中を「ぎいッ、ぎいッ」とこいでいった。今でも黒姫山には、その船の通った船道があるそうだ。また黒姫山の帆柱岩は、そのときの船の帆柱だと語り伝えられている。
 黒姫山には、姫が倉というほら穴があり、鵜川から山に登って来た船は、そのほら穴の中をこぎ進んで、やがてみえなくなった。そして、そのときから姫の倉の中から、「トンカラトン、トンカラトン」と機を織る音が聞こえてきた。「そら、織り姫さまが、機を織ってござらしゃるぞ。」
 村の人たちは、姫が倉に入れられたお姫さまを織り姫さまと呼んだ。
 織り姫さまは、春には、すきとおるような緑の薄絹のべールを織って、山にかけた。「トンカラトン、トンカラトン」秋には燃えるような赤い糸や、きらきら輝く金の糸で、目のさめるような錦を織って山一面にかけた。「トンカラトン、トンカラトン」「今年も織り姫さまは、真っ白い、はぶたいを織られたな。」信心深い村人は、銀の雪山を見て、そう言い合った。


Powered By 楽天ブログは国内最大級の無料ブログサービスです。楽天・Infoseekと連動した豊富なコンテンツや簡単アフィリエイト機能、フォトアルバムも使えます。デザインも豊富・簡単カスタマイズが可能!

Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.