2009/08/05(水)05:17
トラクターで始まる夏祭り
8月2日、日曜日私の住む村の夏祭りが始まった。
イタリアでの祭りというと、どうしてもカトリック教会が主役になる。
祭りの始まる前にミサに出席して、それから祭りゴトが始まる。
イタオヤはカトリックのくせに教会に行かない。
というか、キリスト教を嫌っている。
というわけで、この日も我が家では正午過ぎ、昼ごはんを食べていたのだが
なにやら外でクラクションの鳴る音や、ブブブ~~~っとトラクターの走る音が
止まないのでバルコニーに出てみた。
そうだ、今日はトラクターやスクーターなどの車関係の 「授福式」 をする日だったんだ。
何かと言えば、年に1度トラクター、2輪車を教会の前に集めて
牧師さんが 「聖水」 をもって授福するのだ。
これをしておくと、1年間無事故で平和に暮らせるという。
って、かなり迷信ぽいのだが、村人達は教会に心つけを渡し、
毎年ありがたく授福式に参加している。
上の画像は授福式が終わった後の「行進」。
ハデにクラクションを鳴らし、このあたりを一周する。
そしてそれを見物する人々。
平和である
この村はちょっと外に出ると農家だらけで、こういう儀式は昔からあったのだろう。
自家用車を授福するのではなくて、トラクターなどの仕事に使う車というのが
とても田舎らしい。
もちろんこの授福式は気休めで、過去にこの儀式に参加したスクーターやオートバイが
事故に遭って死者が何人か出たのも事実である。
それを知りながら参加するんだから、これは既に祭りのアトラクションの1部
といってもよいだろう。