浦島にきーたin Italy

2009/08/05(水)05:17

トラクターで始まる夏祭り

イタリア生活(270)

8月2日、日曜日私の住む村の夏祭りが始まった。 イタリアでの祭りというと、どうしてもカトリック教会が主役になる。 祭りの始まる前にミサに出席して、それから祭りゴトが始まる。 イタオヤはカトリックのくせに教会に行かない。 というか、キリスト教を嫌っている。 というわけで、この日も我が家では正午過ぎ、昼ごはんを食べていたのだが なにやら外でクラクションの鳴る音や、ブブブ~~~っとトラクターの走る音が 止まないのでバルコニーに出てみた。 そうだ、今日はトラクターやスクーターなどの車関係の 「授福式」 をする日だったんだ。 何かと言えば、年に1度トラクター、2輪車を教会の前に集めて 牧師さんが 「聖水」 をもって授福するのだ。 これをしておくと、1年間無事故で平和に暮らせるという。 って、かなり迷信ぽいのだが、村人達は教会に心つけを渡し、 毎年ありがたく授福式に参加している。 上の画像は授福式が終わった後の「行進」。 ハデにクラクションを鳴らし、このあたりを一周する。 そしてそれを見物する人々。                     平和である この村はちょっと外に出ると農家だらけで、こういう儀式は昔からあったのだろう。 自家用車を授福するのではなくて、トラクターなどの仕事に使う車というのが とても田舎らしい。 もちろんこの授福式は気休めで、過去にこの儀式に参加したスクーターやオートバイが 事故に遭って死者が何人か出たのも事実である。 それを知りながら参加するんだから、これは既に祭りのアトラクションの1部 といってもよいだろう。                 

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