2007/08/04(土)22:39
★ IPアドレス「4年後パンク」次世代移行へ ★
インターネットで通信する際に必要なIPアドレス(ネット上の住所)が、43億個までしか使えない現在の主力通信手順「IPv4」では、あと4年程度で枯渇する可能性が出てきた。当初見込みでは10年以上は持つとみられていたが、中国などのネット利用が急増し、大幅な前倒しが懸念され始めた。このため総務省は、アドレス数を飛躍的に増やせる「IPv6」にスムーズに移行するための行動計画作りに着手する。8日に調査研究会を発足させ、来年3月に計画をまとめる。
政府はパソコンや携帯電話にとどまらず、家電や自動車、医療機器などにもIPアドレスを割り振ってネットワーク化する「ユビキタス社会」の実現を目指しているが、アドレスが枯渇すれば不可能。そこで、総務省は学識経験者、電気通信事業者、メーカーなどで構成する「インターネットの円滑なIPv6移行に関する調査研究会」を発足させて対応策を探る。
研究会は下部組織としてワーキンググループを設置し、(1)IPv4アドレスの余裕がなくなる時期と影響(2)IPv6が普及しない理由(3)IPv6環境への移行手順(4)国際競争力強化に向けた取り組み-などについて議論し、スムーズに移行するために政府、民間事業者などがなにをすべきかを行動計画に盛り込む。
現在のインターネットはIPv4で多くが構築されており、IPv6に移行するためにはネット事業者のほか、利用者も通信機器やソフトウエアなどをIPv6対応にしなければならない。総務省は税制優遇措置なども設けて、アドレス枯渇の影響を受けずに済むように対応する考えだ。
日記リンク 1/2/3/4
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