旅は道連れ カンタベリーへ (イギリス・南イングランド)
リーズ城で 出会ったテリーと昼食をとる事になりました。■■中庭の木製のテーブルに、黄ジャンパーの台湾人テリーと一緒に昼食のサンドイッチを食べた。サンドイッチを食べているうちに気が変わった。彼が盛んに誘うカンタベリー大聖堂にはそれほどの興味はなかったが、カンタベリーの町にはちょっと興味があった。映画で見たカンタベリー物語はたいしておもしろくはなかったが、その物語の舞台となったカンタベリーの町はどんな町だろうか。リーズ城の迷路と奥庭はあきらめて一緒に行く気になった。迷路で時間をかけても一人では楽しくなさそうだ。本当は、明日はスイスへ移動なので、今晩はロンドンへ戻って荷造りしなくてはならないが、それ以外には予定はなかったのだ。旅は道連れ、彼がロンドンまで一緒に戻るのことや、彼が「以前にもカンタベリーへ行っているので案内する」ということなどもあって。折角シャッターを押してくれる人がいるので、アヒルの群れと一緒に記念写真を撮ろうとして、アヒルの中に入る。が、ガアガア鳴きながらスローペースだが逃げ歩くのだ。アヒルと仲良くしているところを写してもらおうと思っていたが、えさを持っていなかったので、アヒルとは仲良くできなかった。ついに数m離れたところのアヒルとの記念写真となってしまった。駅行きのバスには、15時発なので、いくらか時間がある。庭をいくらか大回りして散歩して戻ることにした。庭一面の芝と黄色く色づいた紅葉の木が美しい。先ほどバスから降りた何の印もない角に、人々は集まっていた。我々といっしょのバスだった人の半分の人数だった。残りの人は気短く早足で回って、1時間前のバスでもう戻ってしまったのであろうか?それともまだ迷路を回っているのであろうか、、やがて先ほどと同じマイクロバスが来た。□ベアステッド駅からロンドンとは反対方向のカンタベリー方面(ラムズゲート行き)の列車はすぐに来た。BEARSTED CANTURBURY WEST15:27 ------ 16:13これを逃していたら、また30分くらいは待たなければいけないところだ。この国ではそんなに急いではいけない。ゆっくり、ゆっくりと時間が流れる。数分停車した途中駅では、エジプトの大きな看板を見た。そこにはツタンカーメンの金色のマスクと、「エジプトは7回目のミレニアムを迎える」と書かれていた。なんと!7000年の歴史なのか。彼は「30分で着く」 と、しきりに言っていたが、懸念していたとおり実際乗ると、なんのなんの約1時間の旅であった。とはいえ旅は道ずれ、時間はそう長く感じなかった。■カンタベリー Canterburyカンタベリーウエストの駅を降りると、早速町の中のカンタベリー大聖堂を目指して歩くことになった。時間もないことで彼は早足で前を進む。この町もちょっと見ただけで、ゆっくり歩きたい感じのいい町だった。「カンタベリーテールの博物館はあっち」という看板があったが、彼にせかされて早足になる。ところが早足で歩いていると、また足の疲れが出てきた。待ってくれぇ!観光客も多いのでまっすぐ歩けない。歩くのも辛い。しかし、そろそろ閉館の時間も近い。「外から見るだけでいいよ」 と彼に言ったが、「いやこれだけの立派な建造物だから中も見ないと損だ!」 と言うのだ。カンタベリー大聖堂の入り口に着いた。「見ろ!入場時間は終了しているよ」。 と言うと、門兵というか、切符売り場の僧が「あと30分で出てくるなら入っていいよ!」 と、わざわざ声をかけてくれた。彼は2回目で、是非ボクにも感動を共にして欲しい。ボクは、ここは初めてだが、英国国教第2の大聖堂・ソーズベリー大聖堂は入ったことがあるので、たぶん同じような造りの大聖堂だろうから、あまり入りたくない!という対照的な2人だが、せっかくのご厚意に甘えて、しぶしぶ入ることとなった。30分と時間を区切られているので、外観は後でも見られるから、と、まずは大聖堂に入った。「大聖堂のステンドグラスはもちろん美しい、、、でも。」 と言うと、彼は「もっとすばらしいところがあるんだ。付いてきてくれ!」 と引きずり回す。彼は建築に詳しいのか、回廊のところでも説明を始める。「ふ~ん」「もっとすばらしいところがあるんだ。」と、彼はまた言った。そこから裏庭に出た。そこは大聖堂の敷地内だが、裏に残った廃墟だ。ボクは言った。「これは何の建物だ?」この大聖堂を建てる前にあった教会らしい。ここで初めてここに興味を持った。アテネのアクロポリスの崩れかけたニケの神殿ほどには古くないが、この教会のいにしえの訳が知りたい。日本だったら、新しいものを建てたら、こんな古いものを残しておかないだろう!もっと調べてみたい! と思って写真も撮った。が、今に至って、どのようないわれか調べてもいない。たぶん英国国教以前のカソリック教会なので壊されたままなのだろうと想像する。そんな具合で、30分の見学は終わった。見学が終わるとまたも早足で駅へ向かう。出口から、反対の方角へ案内される。降りたウエスト駅でなく、カンタベリーイースト駅へ向かう。彼の足取りは確かだ。イースト駅発の方がいくらか早くロンドンへ戻れるようだ。(往きの列車内でお互い確認済み)帰りももちろん、早足!足はもう限界に近くなっていた。早足はやめてくれぇ!このカンタベリーの町は城壁で囲まれていた事が最後にわかった。城壁から歩道橋で道路を渡ると、カンタベリーイースト駅に着いた。■CANTERBURY EAST ---- LONDON VICTORIA17:41 ------- 19:33そして、ほどなく出発する列車の席に向かい合って座った。お互いのガイドブックを交換して読んだり、お互いのことについて話したりして、ビクトリアステーションまでの約2時間を過ごした。最初、2時間という長い時間がよっぽど退屈するんじゃないかと思ったが、それほどではなかった。やはり旅は道連れだ!彼はしきりに「夕食はどうするんだ?」と聞くのだ。ボクは何の気もなく、「なにも考えていない」と答えた。ビクトリア駅19:48到着。15分遅れだ。----------------------------------------------------------------カンタベリー大聖堂はイギリス国教の第1の聖地だ。見なきゃいけないという気持ちもあったが少し義務的だった。以前、イギリス国教第2の大聖堂・ソーズベリー大聖堂は見学していた。ソーズベリーはストーンヘンジの入り口の町だが、美しいステンドグラスがある立派な大聖堂で有名。□カンタベリー大聖堂 Canterbury Cathedralイギリス国教の総本山。壮大なカンタベリー大聖堂は奥行き168m。1130年に創建されたが、その後火災で消失。12世紀末に再建に着手したが、完成は16世紀だった。この大聖堂は、英国で最も古く重要なゴシック様式の傑作と言われる。特に回廊は、後期ゴシック様式の典型・垂直式様式だそうだ。柱が上へ伸びていく様は繊細かつ力強い。城壁の外に造られた聖オーガスティンズ大修道院は、現在は一部のみ残っている。また町はずれにある、聖マーティン教会は「母なる教会」と呼ばれている。この3つの建物は、英国キリスト教の黎明期を象徴するものだそうである。Canterbury, Kent CT1 2EHTEL:01227-762862 FAX:01227-865222URL:www.canterbury-cathedral.org開館時間:月曜~土曜 9:00~17:00 日曜 12:30~14:30、16:30~17:30。----------------------------------------------------------------◇-----------------------------------------------------◇よろしかったら、『人気blogランキング』へ一票お願いいたします。http://blog.with2.net/link.php/66003人気blogランキングへ◇-----------------------------------------------------◇メールマガジン「大好き!ヨーロッパひとり旅」 の登録はこちら から。 http://www.mag2.com/m/0000111151.htm 楽天トラベル 海外航空券予約リンク先。 http://www.mytrip.net/air/---------------------------------------------------------------------