2008/08/02(土)19:59
職人魂に触れる
住宅街にひっそりとある料理屋さん。
小さなお店。
彼のクライアントさんお勧めのお店で、この間連れて行ってもらってとてもおいしかったので、予約しておいてくれた。
舌の肥えてる彼(かなりの食いしん坊)のおめがねにかなったお店なので、期待大(笑)
彼と同じ年の大将は、京都で11年修行し、地元に帰ってきて、このお店を開いて10年だという。
コース料理が普通だが、結構ボリュームがあるらしいので、3品だけおまかせでお願いしておいた。
最初に出てきたのが、つまみ菜のお浸しと長いもそうめん、 カマスと太刀魚と和牛のたたき
どちらも絶品!夏らしく冷たくっておいしい。
つまみ菜の方には、他に粟扶と、白ずいきが入っていた。
細かいところまで手の込んだ職人技に、思わず、うなってしまう。
次に出てきたのが、鱧(はも)と松茸の鍋。写真の二枚目。
夏に鍋?ったけど、冷たいものの後に温かいものとは、これまた憎い。
鱧は柔らかくって、おいしい!松茸なんて土瓶蒸ししか食べたことないから、こんなにいっぱい食べたのは初めて。歯ごたえがタマリマセン。
おつゆがちょっと甘くてすごくおいしい!ダシがきいていて上品なお味。
彼は一滴残らず飲み干していました。
そして、季節のお造り。(写真撮るのを忘れてしまった)
ひらめ、はまち、たこ、いか、さざえ、かました。
きれいに盛り付けられて、目にもおいしい♪
ここまでで、結構おなかは満足。
カウンターで食べていたので、大将の仕事っぷりが見えて楽しい♪
とにかく、盛り付けがきれいで、見ているだけでこころが躍っちゃう。
私達が言ったとき、奥の個室はお祝いの席で、両家顔合わせだったらしく、お祝いらしい華やかな料理が次々と運ばれていった。
私は興味津々で「それはなんですか?」と聞くと、忙しいのに、丁寧に笑顔で教えてくれる。
大将はとにかく、手際がいい。無駄な動きがない。
料理は一人で全部作っている。
一人でまわすには、大変だろうなぁと思うけど、人には任せられない性分らしい。
色鮮やかな盛り合わせを作っているな~と思ったら、それは私達の所にやってきた!
3品だけ頼んでおいたのだけど、あらかじめ作っておいてくれたのだ。
う~ん、嬉しい♪
これが、写真の三枚目。
珍味8種とでも銘々しましょうか。
この日の料理で一番びっくり感動したもの。
イチジク蒸し煮込みゴマ味噌がけ(写真一番右)
実は、私も彼もイチジクはちょっと苦手。
これには恐れ入りましたよ。
イチジクの甘さとゴマ味噌の濃厚さがばっちりあって、絶品でした。
これには、二人でびっくりでした。
実は、大将も京都の修行時代、これを食べて、「なんだこれは?」と衝撃を受けたんですって。
料理もやはり発想の転換が大事なんですね。
まず目で楽しませ、その時に、だいだいの味は無意識に想像するんだけど、食べて想像した味と違うと脳がびっくりするんですよね。
想像以上においしいと、この感動が長期記憶に残るんですよー
「感動すると、長期記憶に残る」ってブレインジムで教わったことが、この体験で再確認。
珍味の他は、右上、酒盗(しゅとう)(鰹の内臓)初めて食べたけど、驚きのおいしさ。
万願寺とうがらしの焼き浸し、子持ちこんぶ、から千守(さめの卵、からすみ風)あなご寿司、いくらの醤油漬け、合鴨のカレー風味。
どれもこれも、想像通りの味じゃなくって、感動でした。
一味違うんですよねー
メニューにはない、とっておきのおいしい日本酒を飲んで、もうこのうえない幸せ気分に♪
料理って深いなーと、とてもお勉強になったのでした。
やっぱり、ひとつのことを追求している人って素敵です。
ちょっと遠いけど、皆さん福井に行くことがあったら、ぜひぜひ行ってください♪
☆御料理 山もと 福井県越前市塚町49-15-12 0778(21)5241
HPはありません。大将曰く「興味ないんで」あはは、やっぱり。